植田彰弘の写農人(しゃのうひと)
「もっと身近にお茶を楽しむ場を」

神山のこと

写真:植田 彰弘
写真:植田 彰弘

 お茶の季節、茶葉を収穫しているお母さんたちから「家族でのむ分のお茶は自分たちで作って飲んでいたよ」とよく耳にします。僕が見てきた神山のお茶事情は「収穫→出荷→手入れ」。しかも、作業負担による耕作放棄地も目立ちはじめている状況です。

 昔は暮らしに密接だったであろう「自分たちでつくるお茶」

変わりゆく暮らしの中に、今一度“お茶”が身近な存在として共に歩んでいけるキッカケを考えられないだろうか。

 そんな小さな“想い”と“可能性”に触れるため、2年前より高田友美さん、堀口一子さん(講師)企画による「お茶摘み&烏龍茶づくりワークショップ」を開催し、身の回りにある茶葉を摘み、烏龍茶の作り方を教えていただいています。自分が作ったお茶は、個性が出て味も様々。もちろん茶園が違えば味も違うはずです。5月の八十八夜にお茶を摘み、飲むことがみなさんの暮らしの一部になっていったら…きっと身の回りにある茶畑への見方も変わるのではないでしょうか。

 皆さんが一芯二葉を摘む姿、集落の新しい農風景として毎年の楽しみになりつつあります。

植田 彰弘

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いただきます編集部


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