NPO法人 まちの食農教育

フードハブ・プロジェクトの食農教育部門が
2022年3月、NPOとして独立しました。

新しい HP はこちらになります。

設立の目的

「風景の見え方が変わった」
「端っこにあったものが真正面に見えるようになった」
農体験を経た中学生の言葉です。

食べものを育てること、種をつなぐことは想像以上の時間や手間がかかります。
いつでもどこでも簡単に食べものが手に入る時代だからこそ、
「農」は「食」を支える基盤であることを
「体験」を通して実感する機会が必要であると考えます。

土に触れ、五感をはたらかせること。
人や生き物に出あい、いのちの循環を知ること。
ものごとの背景や社会の仕組みに目を向けること。

子どもから大人まで幅広い世代に対して
「知る、考える、やってみる」機会を提供し、
食を支える営みを持続可能にする担い手や
一次産業のよき理解者が育つ社会をつくっていきます。

これまでの取り組み

2016年の立ち上げ以降、フードハブ・プロジェクト食育部門では、神山校の「お弁当プロジェクト」から始まった高校との連携、「先生スタディツアー」をきっかけに、小学校や保育所と連携した農体験のプログラムが始まりました。
神山校(城西高校分校)では、神山創造学や課題研究という授業の中で、主に食農プロデュースコースに関連する取り組みに関わっています。「まめのくぼプロジェクト

代表メッセージ

体験を通した「実感」が人をつくっていく

日々の食事に目を向けると、多くの関係性の中で私たちもまた生かされていることに気づきます。

分業化された暮らしの中では、ものごとや資源の循環、つながりを見聞きしたり、「実感」したりする機会は多くありません。だからといってスローガンのような暗誦しやすい言葉だけが子どもたちの行動目標にならないように、と思っています。

種まきから収穫までの農産物の成長。それらを調理して摂り入れ、排泄するまでの体の働き。自然の循環や生き物も含めれば、「食環境」は壮大な探究テーマになり得ます。

食農教育は、実生活とつながる学びです。
体験を通して自分なりの「見方」を獲得し、社会や自然との関係を見つけけた子どもたちは、学ぶことが意味をもつと実感し、「学び続ける力」を培っていくのではないでしょうか。

食農体験やつくり手との出会いが、子どもたちの人生を楽しくおいしく自分らしく照らしていく、その手がかりの一つになることを願っています。
子どもたちだけでなくわたしたち大人も、
食べることを通して、今いる場所を元気にしていくような食のあり方をともに探究し、その姿を子どもたちに見せていきましょう。

NPO法人まちの食農教育
代表理事 樋口 明日香

 
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