2018年12月21日(金)
つくり手とつくり手をつなぐ「神山の味2018」
かまパン 製造責任者の笹川です。
みなさま!お待たせしました!
神山の味2018がついに完成しました。年末年始に神山のお酒を楽しんでもらうべく、急ピッチで進めてきた日本酒プロジェクトもいよいよお披露目することができます。
写真左から:細井(料理長)、渡邉(農園係)、清家(かま屋店長こうほ)、馬宮さん(三芳菊酒造社長)、笹川(かまパン製造責任者)今回は昨年の3倍の量ができました!!
「三芳菊」さんとは8月に初めての打ち合わせをしてから製法の相談や一緒に仕込みに参加をさせてもらったり、つくり手の話や現在の日本酒事情などを教えてもらったりと、とても親切にしていただきました。
代表の馬宮さんをはじめ杜氏の宇高さんやスタッフの方々にはとても感謝しております。
今回の特徴は山廃仕込みという昔ながらの手法と精米歩合90%というなるべく自然なお米の味わいをぎりぎりまで追求することにしました。また、徳島酵母という馬宮社長が徳島県工業センターと共同開発したオリジナルの酵母を使うことでフルーティーな香りを狙います。さらには山廃仕込みを得意とし四国で初めての女性杜氏の宇高育子さんによる仕込みで味の骨格をしっかりとだし、お米の旨味や味わいに力強さとコクを出したいと考え、仕込みをお願いしました。
実際に麹づくりや仕込みに参加させてもらい私達の手についている菌たちも入れてもらいました(笑)
さて今回、私がこの日本酒プロジェクトに参加したきっかけは、ストアで販売してる商品がどうやってできているのか?というだけのものでした。そもそも日本酒とは無縁だしあまり飲まないし…。そんなところから始まりどうやって企画を進めていけばいいのかもわからない、昨年のデータを見てもどうしていいかわからず気持ちは上がらないままでした。さらに通常業務もありスケジュールも組み立てられない(汗)
そんな中、馬宮社長とのやりとりも増え次第に話の内容ががつくり手や製法、酵母や菌のはなしで盛り上がりパンと日本酒の関係が近いことも解り、今では日本酒が好きになってしまいました。というよりも三芳菊のお酒が好きになりました。(笑)やはりつくり手とつくり手の関わりやお互いの考えを知ることで見えてくる物があると感じたからです。
私がパンを通じて考えていることと同じで日本酒を通じて伝えたい物がある、そしてそれをつないで行かなければいけない。形は違えど共感できるところが沢山あり、「神山の味2018」をなぜ作らなければいけないのか?が分かった気がしました。
神山に馴染みのある日本酒をつくることで見えてくるのは、つくり手や地域とのつながり。農業チームと地域のみんなで作ったお米、スキーランドで汲んだ水、三芳菊の蔵人の方々、これからも顔が見える関係を大切にしていきたいと思いました。そんな思いの詰まったお酒をみなさんで楽しんでもらえると嬉しいです。