フードハブ・プロジェクトは、
農業長のこんな想いからはじまっています。
始まりのきっかけは、
神山町地方創生戦略を考えるワーキンググループ。
神山町役場と住民が一体となり
2015年7月〜12月末までの約半年間行われました。
その後、2016年4月に神山町役場と神山つなぐ公社、
㈱モノサスが共同で会社として設立しました。
日本の中山間地域では、
農業者の高齢化、後継者不足による
耕作放棄地の増加、それにともなう鳥獣害の
被害などが大きな社会問題になっています。
神山の農業従事者の平均年齢は71歳です。
そんな日本のどこの田舎にでもある課題を
小さいものと、小さいもの
少量生産と少量消費をつなぐ
というシンプルな活動を通じて
みんなで解決して行こうというのが
フードハブ・プロジェクトです。
地産地食|Farm Local, Eat Local.
活動の目的
「地産地食」を軸に、
地域で育てて、地域で一緒に食べることで
関係性を豊かにし、神山の農業と食文化を
次の世代につないで行くことを目的としています。
そもそも、Food Hubという考え方は、
アメリカ合衆国農務省が推奨している考え方です。
地域のFood Hubは、主に地元の名前が特定できる生産者たちの食品を、集約、保存、流通、そしてマーケティングすることで彼らの能力を強化し、卸売業者や小売、制度的な需要に積極的に応えるビジネス、または組織のことを言う。
(地域のフードハブ 指導書(英語))
A regional food hub is a business or organization that actively manages the aggregation, distribution, and marketing of source-identified food products primarily from local and regional producers to strengthen their ability to satisfy wholesale, retail, and institutional demand.
(Regional Food Hub Resouce Gude)”
この考え方を元に、私たちは、
神山の農業の担い手を育成する活動を中心に、
「地域で育て、地域で食べる」場所として、
農作物を育てることに加えて、食堂・パン・食品を
販売する場所を運営していきます。
- 地
-
Local Nature
地域の自然によりそい暮らそう
- 産
-
Social Agriculture
地域に貢献する社会的農業を実践しよう
- 地
-
Collective Community
地域のみんなでやろう
- 食
-
Small Food System
小さな食の循環システムをつくろう
活動指針
- 育てる社会的農業を実践する
-
私たちは、地域に貢献する社会的農業として、農業を通じて景観を守り、地域の農業と食文化を次につなぐ農業者を育てることを活動の軸にしています。
また、地域の農家さんや料理人、教育者と話し合い、段階的な無農薬、有機肥料栽培の導入を実施しています。
- つくるみんなの手でつくりあげる
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神山には、地域の食文化を受け継いできた生活改善グループという会が長年続いており、1978年に「神山の味」という素晴らしい郷土料理と食文化の本を出版しています。
これらの文化を活かし地域の人たちと協力し料理だけにとどまらない、土地の文化と人と食をめぐるモノづくりにみんなで取り組んでいます。
- 食べる神山の農業を、食べて支える。
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神山の農業を次の世代につなぐために、地域の農作物をふんだんに使った「食堂・パン・食品店」を運営しています。
自社の農業チームが、お米は特別栽培で、野菜は栽培期間中化学肥料・農薬不使用にて栽培したものと、神山の「里山の会」の皆さんから仕入れているものをできるかぎり使用していきます。
- つなぐ学んでいく、教えていく、考えていく
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地産地食。地域の農業を次の世代につなぐために「地域で育てて、地域で食べる」という意識を広めていくことが私たちの食育(つなぐ)活動です。
一緒に種から育てて、調理して食べる。その種を次に受け継いでいく。地域の農家さんや作り手、学校と協力し、一緒に「循環」を軸にした食育に取り組んでいきます。