米・麦・スダチ・キウイ
〜2019年の振り返り〜

つなぐ農園育てる

あけましておめでとうございます。渡邉です。

2020年といえば東京オリンピックですね。神山からも見に行く方もいらっしゃるようです。羨ましい!!先月もお米ネタで書いたのですが今回は全体的に振り返ってみようと思います。

いつも作業が落ち着く二月にお休みを頂くのですが、神山の味2018を箱買いして実家に帰り、この一年で結婚、出産した友だちのところにお祝いとしてお酒を配り歩いて来ました。祝い事と言えば酒。「土づくりから酒造りまでやったよ!」と言うと皆驚いて喜んでくれました。久しぶりに色んな人に会えるし、自分がやっていることを形にしてプレゼント出来るのは嬉しいですね。

去年は暖冬でしたね。麦の生育がよく、以前とは比べものにならないぐらい茂ってました。

まぁこの後コケて二反手刈りする羽目になるのですが…。コケた麦をみんなが見て話題にしていて恥ずかしかったです!

その時期に自分が担当している米麦、スダチ、キウイの作業が全部カブってしまい、手も頭も回らなくなってしまいました。キウイの花が付くタイミングもずれて受粉作業を逃し、めっちゃ怒られました。とにかく5月~6月はテンパってたのを思い出します。

二年連続でスダチを強剪定しました。真っ直ぐ上に伸びる徒長枝でかなり高くなっていたすだち畑も低くなってきて、防除をするのも早く終わるようになりました。暑い時にカッパ着てやるので、長時間作業するには辛いんです。

以前は病気でゴツゴツしたものがほとんどでしたが、切った事でキレイなスダチを収穫できたのは嬉しかったし楽しかったです。そしてテレビの影響が凄かった。健康番組で特集された「スダチチン」。放送前と後では反応が違って、いつもの3倍注文が来ました。なんでも脂肪を減らす効果があるそうです!自分は農業始めてから体重が増えていく一方ですが(笑)。

スダチが終わったら稲刈り。先月も書いた通りお米が美味しいと言ってもらえたのが本当に嬉しかった。しかも神山のおばあちゃんにも!美味しいお米を食べて育ってきた人に食べてもらうのは緊張しますね。

一息ついたらキウイの収穫。受粉作業を失敗しましたが沢山なっていました。しかも大きい!虫達が助けてくれたのか、花が沢山咲いてくれたからか、去年の1.5倍くらいのに収穫出来ました。

今年は肥料をちょっと変えたり、収穫の際も糖度を計りながらタイミングを探ったりしたので味の違いが気になる所です。収穫の時に食べた木で熟したキウイが本当に美味しかった。とても甘くて今まで食べた中でも一番でした。生産者の特権ですね。

特権と言えばもう一つ、以前子どもたちがおいしいと言ってキウイを食べてたのを見て泣きそうになりました。喜んで食べてくれる人が近くにいてその瞬間を見られるのは、あらためて贅沢だなと思います。

農業を始めた時に感じた「農業はエンターテイメント!」。

自分の魂をかけた何かでお客さんに笑顔が生まれるのはダンスと一緒です。なんて言いつつも、まだ自分が何かを一から造りだしたわけではなくて自信はないのですが、この顔を見れるならまだまだやれるし、やってやろうって気になります。

シェフ・イン・レジデンスで出会ったシェフ達やアーティスト達から良い時間をもらいました。特に大きな影響を受けたのはデイブ。全然英語しゃべれないですが、世界中に友だちが出来ていってます。

神山での出会いの多さは半端ない。

また新たにつなぐ農園に入ったメンバー、これから入ってくるメンバー。

どんどんとファミリーが大きくなっていきます。

今年も皆さんにはご迷惑お掛けしますが、何卒よろしくお願いいたします。

この日誌を書いた人


nakaniwa@foodhub.co.jp ()

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