まめのくぼの神山小麦、収穫しました!

授業レポート食育

神山小麦の収穫
神山小麦の収穫

ハプニングが続いたまめのくぼプロジェクト後半、ドギマギしながらも無事に収穫の時を迎えました。

2020年4月号 では、まめのくぼプロジェクトの立ち上げの経緯と、種まきまでの経過をお伝えしましたが、今回はその続きから収穫までの様子をお伝えします。

▶︎ 神山つなプロ#27 耕作放棄地の再生と利用[高校プロジェクト・その5]が完成しました!ご覧ください。

プロジェクトを進めていた1年生は2年生になり、5月半ばまで高校が休校。生徒たちは小麦の成長過程を見られない状況でしたが、まめのくぼの様子を伝えるため、LINEの「オープンチャット」というシステムを使い、小麦の成長の様子や先生からのメッセージ等、週2回のペースで生徒たちに配信を続けました。今回はその中で印象に残っている配信を2つ紹介します。

草本先生(左)、細川先生(右)

一つ目は草本先生、細川先生による動画「小麦の話と種の話」(4月30日)。細川先生からは「これは白桃家で75年以上種をついできた小麦で、神山町の環境に適している」こと、草本先生は「植物を育てる上で、色々なものが必要になる。この小麦は神山町でとった種だけれど、そもそも、種は日本で自給できているのか」と投げかけました。

生徒たちからは「売っている種のほとんどが国産ではないということがわかった」 「種がどのように作られているのかは初めて知った。F1や固定種など、わからないことがいくつかあったので調べてみると、日本で使われてる種はほとんどが海外で作れていると書かれていて驚いた」などの回答が寄せられました。

中西先生

二つ目は中西先生による動画「水路探索」(5月12日)。水源を探る探索の様子(片道30分)や水に浸かった小麦の様子を動画におさめたものです。生徒たちに「水はどこから?この状況からどんな要因や課題が考えられる?思いつく解決方法はある?」と投げかけたところ、具体的な解決方法がたくさん寄せられました。「用水が土で詰まっていて水が畑に来ているのかなと思う。」「倒れた小麦を起こす」「水を抜く場所を作る」「畝を高くする」などなど。

このとき生徒たちはまだ休校中…先生方と一緒に水路を掃除し、畑には水の通り道を作りました。地域の方々にもお世話になり、感謝しています。

その後はなんとか順調に進み、6月9日に食農プロデュースコースの生徒たち13名で小麦を収穫することができました。

登校して3日目という新1年生は5月末に学校前の畑で神山小麦を収穫。冬にはまめのくぼでこの種をまく予定です。

2年生の生徒たちが自分たちで育てた神山小麦。「パン焼きたい」「ピザ食べたい」「うどん作りたい」…などなど、食べることへの興味や関心が高めの生徒たちです。ここからどうなることやら、楽しみです。

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イン神山 ほぼ月報「婆ちゃんの醤油や味噌づくりを、僕は受け継ぐ時間がなかったけど」

この日誌を書いた人

樋口明日香

NPO法人まちの食農教育
樋口明日香 (ひぐち あすか)

前フードハブ 食育係。徳島市出身。神奈川県で小学校教員として働いたあと2016年からフードハブに参画。2022年3月より現職。まちの小・中学校、高校、高専の食と農の取り組みにかかわりながら「みんなでつくる学校食」を模索中。 https://shokuno-edu.org/

その他の活動

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