神山校の生活科3年生の6名が
「ジュニア豆腐マイスター」になりました。

授業レポート食育

神山校生活科の3年生が、大豆100粒運動forHighSchool&ジュニア豆腐マイスター認定講座を受講しました。

「大豆100粒運動 for high school」は、全国の農業高校で実施しているプロジェクト。このプロジェクトを通じて大豆や日本の食料自給率の事に興味を持ってもらい、未来の食の担い手を育てることを目的としています。また「ジュニア豆腐マイスター認定講座」は豆腐の基礎知識を学ぶとともに、油揚げを揚げる実習、大豆から豆腐づくりも行う講座です。

豆腐マイスターの香川明子さん、同じく多田和代さんをお迎えし、2回(9月と11月)に分けて実施しました。

第1回目(9月)の授業は、講義と豆乳からの豆腐づくり。

第2回目(11月)の授業では、神領小学校3年生の児童も同席させてもらい、一緒に豆腐づくりをすることになりました。3年生の子どもたちは、大豆が豆腐や醤油、味噌などにすがたをかえることを説明文教材「すがたをかえる大豆」で学んでいます。

高校では大豆の収穫ができませんでしたが、小学校では7月に大豆を植え、このときは収穫間近。しかし豆腐を作るには足りない量でした。そこで隣村の豆腐屋さん「村のおっさん」の桑原さんにいただいた大豆「ユキホマレ」で豆腐を作ることになりました。

佐那河内村「村のおっさん」桑原さんよりユキホマレを分けていただきました。

シェフ・イン・レジデンスで滞在中のカティアさん(写真右)も参加。

イギリスの日本料理店でシェフを務めていたカティアさんは、イギリスのお店でも豆腐をよく使っていたそう。イギリスでは豆腐をお肉がわりに使うことがあるという話を聞きました。日本の豆腐事情とはやはり異なるようです。

「豆腐の作り方」を聞いたあとは、即実践。

一晩浸水させた大豆をお湯と一緒にミキサーにかけます。

豆腐2丁分の大豆です。

ミキサーから出した呉(ご)を絞り、「おから」と「豆乳」にわけます。

けっこう力がいるみたい。

絞った「豆乳」のにおいはどんなだろう。

豆乳を入れた鍋を火にかけ、泡が出てくるまで焦げないようにかき混ぜながら待ちます。

にがりを入れた豆乳を木型に入れ、上から重石をしてしばらくおきます。

完成。

待ち時間に、揚げたての油揚げもいただきました。

  • いい体験ができた。
  • 来年から家を出るので、自分でもやってみたい。
  • 初めてだったけど意外とできた。家でもやってみたい。
  • すごく勉強になった。作り方はそこまで難しくない。自分でも作れる。
  • 油揚げだけを食べたのは初めて。香ばしくておいしかった。
    (以上、高校生の感想)

高校生はこれで「ジュニア豆腐マイスター」に認定されました。

今回教わったこと、豆腐を選ぶ時、味わう時に思い出してほしいな。そして、周りの人にも伝えていってもらえるとうれしいです。

最後に小学生から高校生へ名刺のプレゼント。まさかの展開に高校生もうれしそう。

はい、トーフ!!

来年は、自分たちで育てた大豆で豆腐が作れるといいなー!

香川さん、多田さん、ありがとうございました。

この日誌を書いた人

樋口明日香

NPO法人まちの食農教育
樋口明日香 (ひぐち あすか)

前フードハブ 食育係。徳島市出身。神奈川県で小学校教員として働いたあと2016年からフードハブに参画。2022年3月より現職。まちの小・中学校、高校、高専の食と農の取り組みにかかわりながら「みんなでつくる学校食」を模索中。 https://shokuno-edu.org/

その他の活動

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