テーマは災害時の対応。
12回目の「みんなでつくる全体会議」

全体会議

第12回「みんなでつくる全体会議」より、消火訓練
第12回「みんなでつくる全体会議」より、消火訓練

こんにちは。いただきます編集部です。12回目の全体会議の様子をお伝えします。

前回の全体会議のレポートより

“どこかの組織と比べたり、理想を言えばキリがない。はっきりしているのは一人ひとりが「みんなでつくる」場の当事者であること。それは自分の思いや考えをその場(仕事)に反映させていくことと同時に、相手の思いや考えを聴ける土壌を育てていくことでもある。偏りがちな自分の考えに他者の見方や視点が入ることで、なんとなく「みんなのなかにいる自分」の考えがつくられてくる。出会う人たちとの対話を繰り返しながら、今いる場所をより良くしていく試行錯誤を続けることが「みんなでつくる」ことなのだと思う。わたしはどう思うか。どう考えるか。あなたはどう思う?どう考える?メンバー間でそのやりとりが多くなればなるほど、わたしとあなた(メンバー)の重なりや共通点も見出せる気がする。つまるところ「みんなでつくる全体会議」では、みんな(Food Hub Project)のなかにいる「わたし」はどう考えるか、を起点にしたかったのだ。”(樋口)

 

一度、全体会議について立ち止まって考える機会をもらいました。そこで、改めて「みんなでつくる」ってどういうことか?全体会議は必要?それぞれの考えを出し合い、全体会議を続けていこう、と決めました。その結果生まれた12回目の全体会議の報告です。

テーマは「災害時の対応」

なぜこのテーマなのか?

これは、9名の委員がブレインストーミングによって「全体会議で扱いたい内容」を出していき、優先順位を考えながら設定したテーマです。直前に台風が直撃していたことにより、いつも以上に災害による対応が喫緊の課題であることを感じており、避難場所としての対応、災害協定についても知りたいという意見が多く、重要性が高いと判断しての実施でした。

笹川(かまパン)、渡邉(農園係)、白桃(農業長)が中心となって、消防署や役場の方々との打ち合わせを実施。当日を迎えました。

消防訓練

会議の前半では消防署の職員の方々をお招きし、お話をしていただきました。南海トラフ地震は30年以内に70〜80%の可能性で起こると想定されていることから、「想定外に対する免疫をつける」ための訓練であるというお話がありました。今回は地震ではなく、かま屋での「出火」を想定して通報、避難誘導、(応急救護)、消火の訓練を実施しました。

大規模災害への対策

続いて、役場総務課の坂井さんにお越しいただき、南海トラフ地震が起きた場合の対応や災害協定についてお話をしていただきました。

神山町役場とフードハブで「災害時における食料の供給に関する協定」を結んでおり、災害時にはかま屋で炊き出しの可能性もあります。食料の備蓄状況や給水設備についての具体的なお話が伺えたことで、フードハブの役割も考えられるようになりました。

最後に、2〜3人組で「どう思った?」を共有する時間を持ちました。

メンバーの振り返り(21名中11名)

  • 消防、役場の方、神山町の方がこのような議題で全体会議に携わってくださって、日頃から地域の方と顔見知りでいられる、関われる環境であることを、とても心強く思った。
  • 避難訓練実施の際に打ち合わせや内容を考えるのに想像以上にやることや考えることがあった。また、役場や消防署の方との関係性を大切にしていきたいと思える時間だった。
  • メンバー全員で確認できたことに大きな意味を感じた。
  • 繰り返しやって体に覚えさせたい。
  • 飲食店での火災はダクトの油汚れからが多いが、日々の業務の中で出来る事(掃除、点検等)もあり、日常の積み重ねが大切だと感じた。
  • 自分自身の準備がなされていないと、実際災害が起きた時に慌ててしまい、他に目を向ける余裕もないだろうなと思う。できることから準備をしていこうと思う良いきっかけとなった。
  • 日常の火災への備えを普段から準備しておくことが大切なことが良く分かった。また、大きな災害時に私たちの強み(食堂/生産の場)を生かしたいと思った。
  • 普段の営業時にも「いま、ここで火事(災害)が起こったらどう行動するか」という視点は持っていたい。
  • こういう時はどうなんだろう?連絡網的なものをつくる?など2〜3人で話している時に出てきた話題(課題)に対して、例えば各部門責任者+αで災害時の対応MTGをもつなど、せっかくの避難訓練を次に生かしたい。
  • 救命救急の講習もみんなで受けられるといい。
  • 大規模災害時の食事の提供(災害協定)に関しては、また話をする機会をつくれたらいいと思う。

消防署のみなさま、役場の関係者のみなさま、お時間をつくっていただきありがとうございました。今回の内容は、生かされることが大事。災害時のフローやメンバーの確認、状況の共有方法については、次回の会議で改めて共有することになりました。委員の中から有志で結成された「対策委員会」が案を立て、報告することになっています。

次回(10月)のリクエスト

  • 掃除大会!夏の間の汚れを一掃したい。
  • 運動会
  • 経営状況を、どんな目的・方法で、共有するのかを考える。
  • 「農業を次世代につなぐ」各部門の取り組み
  • 上地さん(里山の会)の農業の話

さて、次回に向けて5名のメンバーが委員として作戦を練っています。フードハブが「よりよく」なるために、今みんなで共有すべき内容は何か。考えたいことは何か。自分はどうしていきたいか。それぞれの考えを出し合える委員ミーティングの時間は、核となる大切な時間です。

次回につづく。

この日誌を書いた人

いただきます編集部


いただきます編集部 (一番、食いしん坊です。)

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