2019年6月21日(金)
みんなでつくる全体会議:9回目
こんにちは。いただきます編集部です。「みんなでつくる全体会議」、9回目が終わりました。
6月の全体会議の委員は、清家(かま屋店長候補)、鈴木(パン製造補助)の2名。
これまで連続して委員を務めてきた白桃、樋口は今回から委員を退きました。当日の様子を。
チェックイン(ダンス)
今回も渡邉(農園係/ダンサー)のダンスレッスンから始まりました。
今回は、ダンスというより体操ぽい。割と頭を使いました。
今回の参加者
フードハブのメンバーも新しく2名が参加。大人数の会議になりました。
教えて、フードハブ「産食率について」
フードハブでは、食堂における「地域で育てて、地域で食べている」割合(%)を定期的に測定していくために、学校給食などで用いられる「食材品目数(町内産)÷ 食材品目数(総合計)」という計算方法をベースに「産食率」を出しています。
1週間ごとの数値はwebでも公開しています > こちらをご覧ください。
浅羽(食育係/管理栄養士)からは、産食率の計算方法や加工品のカウント方法について話がありました。最近は、神山町産とあわせて徳島県産の産食率(%)も出しています。
「産食率」の計算方法、具体的にはこんな感じです。
メニューごとに使用食材がリストアップされ、町内産の食材は「地産」の列にカウントされていきます。
全食材のカウント(ここでは32)と地産食材のカウント(ここでは19)が出てきたので、産食率=19÷32、 59%となります(小数点以下四捨五入)。町内や県内で生産されている加工品や調味料(豆腐、こんにゃく、梅干し、醤油、味噌、みりん、酢など)については、原材料が町内産(県内産)の場合のみ、産食率にカウントされます。原材料を町内や県内で調達することが難しい豆腐や醤油、味噌などは、町内や県内のつくり手さんから調達しても、結果として「産食率」には反映されないのが現在のカウント方法です。これから産食率の数字はどのようにカウントし、見ていくとよいのか、意見を出し合いました。
- 現状の基準だと神山で生産されているのにカウントできない…というのは苦しい部分だと思うけれど、長い目で見た時の広がりや「農業の会社」として、可能性が秘められている部分だとも思う。
- 産食率が将来の自分たちの仕事の範囲を広げるための指標になるような気がした。現在の産食率を、無理に高く見せるようなロジックにするのではなく、「まだこんなにやれることがあるんだ」という余白・伸び代のように感じた。
- 将来、本当に大豆やごま油を神山で作れるようになった時のことも考えて今の計算方法を残しておくのはとても良いことだと思う。
- 野菜だけの産食率っていうのもありなのかなぁと。毎日高い数字になると思うけれど、より顕著に端境期の数字が出てきて、お客様にはわかりやすいかもしれない。
- 講演などの際、産食率に沢山の方が驚く。 学校給食と同じ方法なので、どの地域でも計測している数値で、照らし合わせることができるのが良いなと思っている。
- 産食率の数字(%)から「地産地食」をPRできることはとてもわかりやすく、なるべく高い%を目指す、という方向で進めていくことはおもしろいと思った。
- 産食率を上げるために効率よくつくるものと必要だから作る野菜を区別しないといけないと思った。
メンバーらの意見をもとに、浅羽らが「産食率」の出し方を再検討していきます。かま屋の卓上でも毎月の「産食率」を見ていただけます。ご来店の際には注目してみてもらえるとうれしいです。
話そう、フードハブ
休憩をはさみ、「話そう、フードハブ」のコーナーでは個人の振り返りを行ったあと、4人組で話す時間を持ちました。4人組は誕生日順に並んだメンバーに番号を割り当てる方法で。相手の話を「聴く」ことに意識を向けよう、という委員からの話がありました。
- 会議や振り返りの時間を通して、自分の課題と向き合えるのはいいなと思う。 毎回課題が出てくる。
- 紙に書き込んだり、それをグループで共有するという時間は、全体会議で時間を割いてやる必要はないかなと感じた。せっかく各チームが集まっているからこそできること、話せること、共有することに時間を使った方が有意義な気がする。
- 相手の話を遮ったり、意見したりしないというルールだが、現状だと全員の話を聞いて終了、という感じがある。個人の振り返りをアウトプットする、という点では良いと思うが、もう少しお互いに中身を深堀りしたり、場合によってはアドバイスできる場であってもいいのでは…と思う。
- 4人のグループの話し合いで部門の違うメンバーのそれぞれの近況を聞く時間が取れたのが良かった。自分のモチベーション向上にもつながった。
投げかけます
「やってみたい」ことを投げかけるコーナーです。ここで立ち上がって進んでいるプロジェクトがいくつかありますが、今月は「かま屋のグリーンカーテン」がキックオフ!夏のかま屋国道沿いの景色に、乞うご期待。
みんなでつくる全体会議、9回目を終えて
次回の委員に5名の立候補がありましたが、5人のメンバーが揃う日程を決めることがとても難しく、ひとまず委員2人と編集部(記録係)でざっくりと振り返りミーティングを行いました。これまでの全体会議を体験しているメンバーと最近参画したメンバーでは、同じ土台に乗れていない感じ(わずかな違和感)がありました。そのわずかな違和感をそのままにせず、立ち止まってそれぞれの考えや思いを共有する時間をとれたことがよかったなぁと思っています(時間はかかりますが)。言葉の背景にあるその人の考えや大切にしているものを理解しようと働きかける姿勢や、自分の思いをなんとかして相手に伝えること、その双方のやりとりの積み重ねが日々の仕事にも生かされます。
- 1ヶ月の振り返りが意外と難しい。あっという間にすぎていく日々を振り返ることも、そこから課題をみつけたり人に伝えることもうまくできなかった。
- ルールや決まりごとを「守る」ことでトラブルが減る仕組みではなく、メンバー一人ひとりのコミュニケーションの質を高め、自身の「判断基準」を育てていくことを意識的に行っていきたいと思う。
- すごくいいなぁと思う部分もありつつ、なんとなく物足りない気もしてきています。
- 【みんなでつくる】の【つくる】の部分を可視化出来たら、 もう少し分かり易くなるのではと考えている。
- 自分のやりたいことが提案出来る場としてもう少し考えていきたい。
- もっと委員をやりやすい(挙手しやすい)環境があれば尚良いなと思う。
- エプロン作りや米山分けプロジェクトなど、やってみたい!ことにもこれから取り組めるように、生活や仕事のこと、準備をしていきたい。
7月の会議リクエスト
次回へつづく。