2018年9月3日(月)
食べると体が蘇るスイカの味は、
農業を通じて知った初めての味
こんにちは!夜自転車で帰ってる時、ふと車から自分が見えてるかな?って思う程真っ黒に日焼けしている、つなぐ農園の松本です。
今年の4月に大阪から神山町に来て、あっという間に5ヶ月が経ちました。
2年後に独立して、神山で農業を生業にする事を目標にし、日々新しい事を学びながら悪戦苦闘している毎日なので、今までの人生の中でも一二を争うスピードで時間が過ぎ去っていく感覚です。
この5ヶ月を振り返ると、基本的な道具の使い方、野菜の栽培管理、収穫・袋詰め、ハウス栽培、水やり、育苗、すだち防除、トラクター操作、農業に関する座学等々、研修頂いている内容は枚挙にいとまがないですが、農園チームの皆さんにも忙しい中ご指導頂き、自分の中で初めは点と点だったものが少しずつ繋がりはじめ、線になってきており、いっそう楽しさと、難しさを感じております。
(当然まだまだ未熟者ですが…。)
最近はトラクターでの耕耘・畝立ての操作も教えてもらっています。車とは違う感覚で、まだまだ下手くそですが、トラクターに乗ることは楽しく、回数をこなして圃場を綺麗に整地し、真っすぐな畝が建てられるように日々練習中です。
今年の夏はかなりの酷暑でしたが、じゃが芋・人参等の収穫や、春夏作の圃場の片付け、草刈り、ハウスでの葉物野菜の栽培、秋冬作の準備と目まぐるしい毎日を過ごしている中、一度熱中症の様な症状でダウンしてしまいました。水分は1日4リットルぐらいは飲んでいたのですが、それ以上に汗をかいており、水分だけではなく・塩分を合わせて取る事の重要さを、身をもって実感した一年目の夏になりました。
また、農作業の休憩時に塩を振って食べるスイカの美味しさと、体が蘇る感覚は、農業を通じて初めて味わった事の一つです。その感動から、自分で作ったスイカを娘たちに食べさせたいという気持ちになり、来年は個人的にスイカ栽培を楽しみたいなと考えてます。
この夏、色々な作業を経験させて頂きましたが、中でも印象に残っている作業は、農業チームの白桃さん、渡辺さんと、農業指導長の白桃茂さんにも指導やお手伝いいただき自分達でハウスを1棟新設したことです。
暑い日が続いていた7月でしたが、8月上旬までに建てることを目標にし、午前中はハウス作業と決めて、皆で毎朝5時半からとりかかりました。はじめは水平・垂直を取り、アーチを挿す穴をあけて建てたり、台風が来ても飛ばされないようにハウスの両サイドにコンクリートを流し込んでアーチで固定しました。酷暑の中汗だくになりながら、時には朝の8時にアイスを食べながら休憩したり、せっせと作業すること約3週間。最後にビニールを張り、やっと形になりました。
何もなかった場所からハウスが建つまでの一連の作業を経験させてもらい、自身の研修にもなりましたし、『ハウスを建設する』という、一つの目標に向かって、チームの皆が同じ方向を向いて、協力しあいながら作業し、完成出来たことが凄く良かったなと感じてます。
(完成した瞬間は嬉しくて、皆で記念写真も撮ってしまいました…。)
その新たに建設したハウスで、9月から種を蒔いて、葉物野菜を中心に栽培する予定で、次は『安心・安全で、美味しい野菜を作って皆様に食べてもらう』という目標に向かって皆で頑張って行きます。
この奮闘記を書いている今は、秋冬作に向けての準備真っ只中で、早朝から、草刈り、堆肥(廃菌床)撒き、耕耘、施肥、太陽熱養生処理と、忙しい日々が続いていますが、野菜が美味しくなる環境をきちんと整えて、皆様に美味しい野菜を届けられるように頑張ります!