2017年7月26日(水)
城西高校神山分校生活科の3年生と「一からお弁当」づくり、始まりました。
町内唯一の農業高校、城西高校神山分校とフードハブの記録。
昨年からフードハブと教育連携している城西高校神山分校の3年生生活科の生徒たちと、今年は「一からお弁当」をキーワードに、秋の神農祭に向けたお弁当づくりの授業がスタートしました。
今年のキーワードは「一からつくる」。
「一から」ってどういうこと?
それをみんなで共有したいと思い、5月にドキュメンタリー映画「カレーライスを一からつくる」を全校生徒で鑑賞しました。(その時のレポートは、こちら。)
自分たちで収穫した米や野菜を使ったお弁当なら「一から」作れるんじゃないか。
だから、今年は田植えを一緒に体験することから始めました。
田植え
今回は、機械で植える様子を見てもらいました。植えた米の品種や、苗になるまでの様子を白桃から話します。

右:農業長 白桃 中央:農園係 渡邊
3年生の生徒2名が「田植え機に乗りたい!」と志願しました。茂さん(フードハブ・農業指導長)と一緒に田んぼの中を進みます。

初めて経験する田植え機、楽しそうです。
機械では植えられなかった場所や、間が空いてしまった箇所に、手で苗を植えていきました。

裸足で田んぼに入っていく3年生たち。
リサーチ(他校と企業が開発したお弁当をいただく)
田植えのあとは、(有)エイブルフーズさんで販売されている「すだちくん弁当」をみんなで一緒に食べました。
フードコーディネーターの方と、徳島の高校生(吉野川高校給食ビジネス科)と、エイブルフーズさんがタッグを組んで開発されたお弁当。同じ高校生がかかわっているお弁当ということで、食べながら学ぶことがたくさんあったようです。

「すだちくん弁当」みんなで試食。
神山町で作られているお弁当を知る
6月には、神山町スキーランドホテルの地中さんをお招きし、神山町産の食材でつくる「神山のお弁当」のお話をしていただきました。

地中さん。
この日、作ってきてもらったお弁当もフルーツ以外は神山町産の食材がぎっしり。
地中さんの作ってくれたお弁当に「わ〜」と歓声が上がり、生徒たちは残さず完食。お弁当をいただきながら、神山町のこと、神山で採れる食材のこと、おいしく仕上げる調理のコツを教えていただきました。

魚も地中さんが獲ったもの。

生徒たちからの質問にも丁寧にアドバイスをしてくださいました。

実際にお弁当を作られている方のお話は、生徒たちの心にも響いたようです。
生徒たちの感想
・料理のプロのお弁当、すごくおいしかったです(多数)。
・こんにゃくづくりや野菜の収穫したい。
・ねり物を作ってみたい。
・お弁当に神山でとれたデザートを入れたい。
・酢のものを入れることがいいと思った。
・すだちをいっぱい使いたい。
・時間が経ってもおいしいお弁当がいい。
・神山の食材をもっと使いたい。
・自分たちがつくるお弁当をいろどりよくしたい。
・実際、地中さんのお弁当を食べてみて思ったことが「800円でこんなにおいしいものが!」でした。
・量やいろどり、調理の仕方、とても参考になりました。
・鶏が簡単な作り方なのにやわらかくてすごくおいしかった。
・魚を揚げるとき、おいしくあげられるにはどうしたらいいのか?私ではおいしく魚を揚げるのが難しいです。
・次回のお弁当作りでは、今日くださったアドバイスを活かして、味のバランスと食材に気をつけたものにしたいです。
地中さんのお話を聞いて、それぞれ思うことがあったようです。「一からお弁当」、どこまでできるでしょうか…。
次回の授業は、夏休み明けの9月から始まります。