2019年12月13日(金)
神領小学校1年生の野菜でランチ
昨年に続いて、今年も神領小学校の1年生と野菜づくりをしました。毎朝、子どもたちがよーく観察しているんだと先生からもお聞きしてうれしく思っています。
これは、「(野菜を)育てる、かま屋に卸す、かま屋で食べる」を、子どもたちと一緒にやってみようという取り組みです。
冬野菜の種まきをしたのは9月18日。
この季節に旬を迎える野菜を選び、少量ずつ多品目の種をまきました。あと、なんの芽が出るか分からない「秘密の種」もまきました。
思った以上に虫に食べられてしまい、追加で種まきをしたのが10月30日。
収穫の前に、1年生担任の武市先生、白桃(農業長)、加地(料理人)、樋口でミーティング。
ここにある野菜を使ってどんなランチメニューにするか。
土の下にある野菜がどのくらいの大きさなのか…。
農業長の経験に基づく考えと、それを受けて料理人のアイディアが出てくる畑。料理をつくるために野菜を探すのではなく、目の前にある野菜を最大限に生かすメニューを考え、料理するというワクワク感(と、ドキドキ感)で、大人も気分が上がります。
12月11日、いよいよ収穫!
収穫の前に、畑にいたミミズと遭遇。
「かわいい〜」と盛り上がって戯れてしばし収穫はストップ。
「底からしっかり持つんだよ。」
次は人参。
「ちっちゃ!(小さい)」
両手に!
「うわ〜こんなんもある!」
「見て!ここ。」
次は何色かな…?
「うんとこーーーーー、しょ!」
続いて、コールラビ。
聞きなれない、食べなれない野菜。
「これ、なんて名前だっけ?」
小松菜。
赤からし菜。
ラディッシュ。
ルッコラ。
「このでっかいのは、はるくんに任せよう」
「さんせい〜!」
どんな味がするんだろ?
「おいしい!」
「にがい…」
「大きめやからちょっと苦いかもな」
「噛んでるとあとの方でにがくなってくるよ」
畑で採れたばかりの野菜を食べるって、どんな料理よりもおいしい時があるんじゃないかな。泥々になった手で、泥がついたお野菜を「食べたい食べたい」と言いながら、かじる。友だちに「食べてみ」と言いながら手渡す。そんな食べ合いっこの時間をあたたかいなぁと思いました。
最後に「秘密の野菜」コーナー。
正体は、菜の花でした。
「うんとこしょ!」「どっこいしょ!」
「手伝ってー!」
フリフリもこもこしているこの野菜は中国の野菜、ターサイ。
1年生の子どもたちの「からだでしゃべっている」感じがわたしはとても好きです。全身で向かってくる好奇心と聞いた言葉がすぐさまからだを通って反応し始める感じ。言葉以上に表現している「からだ」の中に、この野菜たちも吸収されていくのですよね。ますます元気にパワフルになっちゃうんじゃないかな、そんな気がします。
すごいすごい。
こんなに収穫できた!
いざ、かま屋へ〜
みんなよくがんばったね。
「野菜、おいしくしてください〜!!」
納品した野菜
・菜の花(3.5kg)
・リーフ緑(1kg)
・リーフ赤(1kg)
・ターツァイ(2kg)
・コールラビ(1.5kg)
・人参(1.5kg)
・人参の葉(500g)
・小松菜(500g)
・もものすけ(0.4kg)
・赤からし菜(150g)
・ルッコラ(100g)
ランチはこんな感じ
翌日、1年生のみんなと先生方が食べに来てくれましたよ(うれしい)。
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さわらのフライ 菜の花ジェノベーゼ
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里芋と落花生の白味噌煮
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バターヘッドレタスとちりめんじゃこの天ぷら
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ターツァイと菜の花の塩昆布ソテー
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神領小1年生が育てた野菜の農園サラダ
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レタス入りかき玉汁
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かま炊きごはん
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人参の葉のふりかけ
農産物だけに限ると、生姜以外はすべて神山町産の食材を使用。食べ終わった子どもたちが口々に感想を伝えてくれました。
「全部食べたよ〜」
「魚の上にかかってるのがおいしくって、あれとごはんだけでいい〜」
おなかいっぱいになって最後まで食べられなかった児童もいたようでした。
保護者も何名かごはんを食べに来てくださいました。ありがとうございます。野菜の話、食べたごはんの話、ご家庭でも話題にのぼっているとうれしいな〜。
みなさん、ごちそうさまでした◎