2017年5月23日(火)
小学校5年生との「もち米づくり」が今年も始まりました。昨年の様子から振り返り。
フードハブに入社し、初めて知る農業のイロハ。
小学生と農業を通して関わりをもつ時間は、多くを学べる貴重な時間でもあります。小学生と一緒に学んだこと、知ったこと、感じたことをレポートしていきたいと思います。
–小学校でのもち米づくりの経緯–
神山町立神領小学校のもち米づくりの始まりは、今から20年以上も前に遡ります。
学校の目の前にある田んぼでフードハブ農業指導長の白桃茂が「子どもたちが『農業』に興味をもつきっかけになれば」との思いから始めたそう。
もち米の種は白桃家で70年以上自家採取(育てた稲から種を採って翌年種を植えることを繰り返し)してきた種。70年以上前のもち米なので、品種名はありません。
普通の白米よりも黄色いことから、おじいちゃんたちは「よごれ餅」って呼んでいるそう。
神山の土地で代々継がれてきた種は、神山の気候、風土にあった粘りのある強くて美味しいもち米になります。
–昨年のもち米づくり–
このもち米、昨年度は化学肥料を一切使用せず、農薬の使用を大幅に減らして栽培しました。
その分、水の管理(深く水を張り続ける・水温を高めに保つ)や除草作業にかかる時間と人が増えました。フードハブ農業長の実家の白桃家はもとより、地域の方々の協力があって収穫できたもち米です。
昨年の5年生は、収穫したもち米を使って調理し、お世話になった地域の方々に「ありがとうパーティー」で振る舞い、稲わらでしめ縄を作ってお正月を迎えました。さらには、収穫したもち米を教室で乾燥させ、種籾を次の5年生へ渡し、校内で種を繋いでいこうとしています。
–今年のもち米づくり–
今年も、5年生とフードハブのもち米づくりが始まりました。
今年度は、化学肥料の使用は引き続きゼロ、農薬の使用もゼロで進めていきます。
「やれる作業はできるだけ子どもたちと一緒にやりたい」と話す先生と、22名の子どもたち。
まずは「種の選別」から始めることにしました。
その様子は次回。
つづく。