2017年7月5日(水)
一から神山カレーライスができました!
気になる産食率は!?
6月18日(日)、映画「カレーライスを一から作る」の上映会をしました。
その後のお楽しみは、神山食材で作る「一から神山カレーライス」。産食率100%を目指して食材を選び、採りに行き…当日はどんなカレーライスが出来上がったのか、ご報告します!
上映会開催の経緯や内容はこちら。
ご飯は、昨年、自分たちで特別栽培で育てたお米。その他、カレーの基本食材もすべて神山産のものが揃いました。
・じゃがいも(つなぐ農園)
・人参(つなぐ農園)
・玉ねぎ(つなぐ農園)
・しいたけ(神山・大久保の杼谷さん)
・米粉(つなぐ農園)
・唐辛子(神山町産)
・ウコン(里山の会 川上さん)
・にんにく(つなぐ農園)
※「つなぐ農園」は、フードハブ・プロジェクトが運営する農園の総称です。
じゃが芋、人参、玉ねぎは、この春からようやく神山産のものが食べられるようになり、定番の野菜が揃って本当によかったです。
これに何か肉、魚など、メインの食材を考えます。
神山にあるものは何か。きれいな川、自分たちで採れる…と思いついたのが、「じんぞく」!。じんぞくは、徳島の郷土料理「たらいうどん」の出汁をとったり、佃煮にして食べたりする小さな川魚です。出汁がとれるなら、きっと美味しい!とみんなで川へ採りに行きました。
帰って、さっそく出汁を取りました。唐揚げにしても美味しい。カレーにしたらきっと美味しいはず!
不味かったんです。。。
料理長が、カレーを作ったら美味しくなかったのです。じんぞくカレーは実現せず、残念でした。
美味しいカレーを作るために他の食材を考えた結果、「神山鶏」。その名のとおり神山町から飼育が始められた鶏ですが、現在では神山町以外にも上勝や脇町、鳴門などでも飼育されています。
自分たちで育てるところからはできませんが、どうにか町内の鶏舎で育てられた鶏が手に入らないか、神山鶏を育てているイシイフーズさんに料理長の細井と農業長の白桃で相談に行きました。
すると 、ちょうど上映会の期間に神山町鬼籠野という地区で育てられている神山鶏が出荷されることが分かり、いつもお世話になっている神山唯一のお肉屋さん「ミートショップ たかはし」さんに神山鶏を1羽仕入れていただきました。
基本的には冷凍で流通しているのですが、たかはしさんでは生の神山鶏が入ります。つなぐ農園の野菜、神山鶏、きっとおいしいカレーができる食材が揃いました。
上映会前日。料理長細井が鶏をさばきます。
いつも切り身で見る鶏肉の部位が、どのような状態から切り身になっていくのかを見ることができてとても勉強になりました。カレーには骨付きのまま、すべての部位を使います。
上映会当日。カレー作りが進むなか、農業長白桃が竹でスプーンを作りました。
結果、産食率は100%!
辛さは控えめ、美味しい神山カレーライスができました。
ですが、ちょっと言い訳付きです。
私たちの産食率計算方法は、学校給食での自給率計算方法を参考にしているため、食品成分表の「調味料及び香辛料」に分類されるカレーパウダーと海塩は、今回、品目としてカウントしていません。また、砂糖は、かま屋の「さしすせそ」(調味料)として、調味料に含めています。そういう意味では、完全なる100%とは言い切れませんので、まだまだやれることはあります。
最近は、ブランド食材のような銘柄や、栄養成分、健康によいといった機能性などが取り上げられることが多く、その食べ物がどうやってできているのか、何からできているのかを考えることがおろそかになってしまっているように感じます。自分でつくること、とても大切だと思います。
次は、映画をみた高校生たちがどんな「一から神山弁当」を作ってくれるのか、とても楽しみです!