神山小麦「大失敗」を糧に
米づくりに生かす学び

つなぐ農園

こんにちは。農業チームの渡邉です。あっという間に田植シーズンですね。今回はお米についてお話しします!

が、その前に少し小麦について。かまパンで3月に登場した「神山小麦のクロワッサン」。めちゃめちゃ美味しくて人気。自分も休日の朝はクロワッサンを食べるのが毎週のルーティーンになりつつあります。それにより神山小麦の使用量も増えてきましたが…今年の小麦どうなの?そろそろ収穫?…結論から言いますと、「大失敗」しました。

種まきしてからというもの、待てども待てども芽が出ず。なんで出ないんだろうと不安になりました。小麦はまく前に温湯消毒をします。その時のお湯の温度が高すぎて炊けてしまったのではないかと思い、お湯につけずにまき直し。すでにその時点で年始。しかし芽は出ません。何が原因なのか?自分の中では種がダメになっていた、というくらいの結論しか出せなかったのですが「なぜ種がダメになったのか?」「繰り返さないためにどうするべきか?」農業チームの皆から原因の考察と、対策の立て方を習い、自分なりに調べ共有するとうミーティングを何度か行いました。水分量を計ったり、温湯消毒の正しいやり方を県に相談したり、保存方法を変えてみたり。3回目にまき直した時にはもう春。小さな圃場で来年の種だけでも、と願いをこめてまき直しました。一斉にまくので、ひとつ失敗すると全てが変わってしまう事への恐怖を感じました。しかも70年以上、ずーっと継がれている種なのでここで途切れたらと考えると…。高校生たちが「まめのくぼ」で麦の授業をしている事で、種が外に広がっていることに少し安堵を覚えながらも、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

そんなこんなを経て始まった水稲の苗立て。

もう4回目ですが今回はお前が仕切ってみろとの事。いざやってみると忘れていることだらけでした。籾まきの日はいろんな人に手伝ってもらい一斉にまきます。9人に指示を出すって難しいし緊張します。緊張で身体が固くなり、全体を見なければならないのに自分ひとり、あたふたしていました。あの日、一番仕事が出来ていなかったのは自分でした。籾まきも終わりほっとして気が抜けたのか、次の日に確認にも行かなかったため、しこたま怒られました。籾まきから5日間晴天続きでハウス内の温度が高温に。今までは芽が出て緑化するまでハウスを閉めたままにしていましたが、今年は何かしないとマズイ。温度を計ってみるとハウス内がビックリするほど高温になっていました。かけているビニールを巻き上げ、一安心。しかしこの時の高温で既に「葉焼け」が起きていました。動くのが遅かった。緑化が進みキレイになってきたと思っていましたが、苗の生育にばらつきが、覆土が少なかったのか、発芽のタイミングがちょっとずつずれている。去年と同じ量なのになんでこんなに違うんだろう。籾まきの時に自分の中で気になっていた部分を見過ごしたことで後々苦しむことになりました。

二回目の籾まき。神領小学校と一緒に行っている食育の授業で、毎年もち米を育てています。前回の反省点をふまえ、きちんと準備して当日を迎えました。今年は児童の人数も多くにぎやかな籾まきに。子ども達が元気だと、こちらも元気になりますね。自分の失敗談なども交えながら話しをさせていただきました。振り返りと実践をする場があってよかった。真剣に、面白そうに聞いてくれてありがたかったです。質問も止まず、神山の子達すげーな!と。農が近くにあるんだなと改めて思いました。

さてそんなこんなで田植えが始まりました。代掻きついても新たに試したりしていることがあって面白い。毎年いろいろ挑戦できるのがいいですね。美味しいお米に育つといいな。

この日誌を書いた人

渡邉啓高

農園係(米・麦・果樹担当)
渡邉啓高 (ひろたか)

農園係/DIY係。神奈川県出身。ダンサー。新規就農者。2015年に神山に移住。自然と遊ぶ生活を楽しみながら日々を過ごす。農業はエンターテイメント。

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