“フードハブ参観日”しませんか?
18回目の「みんなでつくる全体会議」

全体会議

18回目のみんなでつくる全体会議。今回は全体会議の直前に青木将幸さん(以下、マーキー)に会議の進行をお願いして委員ミーティング*を開きました。

*委員ミーティング:全体会議の運営に興味を示したメンバーが集まり、会議の企画や進行、振り返りを行う。

「全体会議を型にはめずに毎回試行錯誤して、しかも世の中に出し続ける(webで公開する)…それはさすがに大変なことですよ。」…全体会議が行き詰まっている、と話したメンバーに対するマーキーの言葉。

「山はどこから登っても必ず頂上に行きますから!」って元気付けられながら、午後の全体会議の「頂上」と「登りかた」を再考する時間に。「オレだったらこうするぜ!」という“マーキー案”を見せてもらったあと、わたしたちの案をもう一度見直すことにしました。

“マーキーならこうする” 案

「ファシリテーションで大事だなぁと思うのは、問い。問いかけですね。実際にやってみましょう。」

「絵で描くって大事だなあと思っていて。なんとなくその人の感じが伝わってきたり、自分の言葉になるお手伝いをする。言葉でも絵でもダンスでも、文字以外の情報けっこう大事だぞ、と思っています。」

「フードハブ・プロジェクトってどんなところですか?と外部の人に聞かれました。絵で描いてみてください。」

紙を前に、悩むメンバー

「象徴的なシーンでもいいし、概念図みたいなものでもいいし、例えばこんな感じ、というもの。言葉にして、というとホームページに載っているあの言葉を持ってきちゃうかもしれないけれど、絵だと40人いたら40通り出てきます。」

お互いに描いた絵を見せ合いながら歩いてみる。なるほど、まったく違う絵ができている…!

ここから3〜4名でグループになって素材の絵からフードハブ・プロジェクトを表現する何かをつくったり、フードハブ的4コマ漫画をつくって発表したり、絵からスタートしてイメージが伝わる何かを考えて出していく、というのが “マーキーならこうする” 案。

わたしたちの案

先月の全体会議 石橋さんのデザインの話 を振り返った時に印象的だったのは、一人称(自分ごと)で仕事を語る石橋さんの姿。わたしたちは自分や自分たちの仕事をどう伝えられるのだろう?という問いから、「フードハブを伝える」をテーマに4ヶ月の連続会議の計画を立てました。

大枠は
①集める(価値観を知る)
②わかる(理解する)
③こねる(伝える手段を考える)
④伝える(外部の人に)

最終の「④伝える」回では、実際に報告会のようなかたちで外部の方たちへ届ける場を設定。伝え方はなるべく多様(ダンス、絵、それぞれの得意な伝え方)だといいねと話していました。

“マーキーならこうする案” のあとで自分たちが考えた「案」を見ると、新たな気づきがたくさん生まれます。

ダイスケ(進行役)が一通り会議の流れをプレゼン

改めて、どう思う?

“[ひぐち]アウトプットは多様でいい(絵、ダンス他)って方向に向かっていきたいのに、言語によりすぎているところが気になってる。入口をもうちょっと幅広くできないかな。さっきの「絵を描く」っていうのが強く残っていて”
“[くっちー]一度言語化して、それを落とし込んでからのプレゼンですよね。一度言語化するっていうのはそのままでいいような気がする。言語化して、伝え方がダンスがあっているならダンスで表現すればいいし”
“[真鍋]石橋とオレのプロセスでいうと最初は言葉じゃなくて「やってみる」「なんか違う」のやりとりからなんだよね。最初に言葉があると固定化されてそこからのアウトプットになるよね”

最初の問い「自分の仕事を伝えられますか?」が押し付けがましくて苦しい…。本題「フードハブを伝えよう」に行く前の説明的な話も長すぎる気がするな…。

“[真鍋]委員で話し合っている密度を、参加していない人たちに伝えようとしているところのギャップだろうね”
“[ダイスケ]押し付けたいわけではなくて、委員で話した結果こうなったんだよっていうのを伝えたくて”

どうしたら伝わる?

一つは、委員(進行役はダイスケ)が全体会議でメンバーらに伝える「伝え方」(山の登りかた)。もう一つはさらにその先、メンバーらが自分の仕事を外部の人に伝える時の「伝え方」。委員メンバーもそれぞれが伝え手である。

「ダイスケさんって、モノサスでプレゼンしてみんなが感動したんでしょ(そうそうそう)。今日のプレゼンでオレ(マーキー)は感動しなかった。もっっっっと自分の言葉で話したほうがオレはビリっとくると思うけど。ダイスケさんが『みんなはどう思ってんの、オレは聞きたい』って言ってくれたら『よし話そう』ってなるかもしれない。この流れだと委員の人にやらされてるワークになってる。」

“[ダイスケ]・・・白紙になった…”
“[たね]今のような感じが見えると、わかる!自分のことだ!って思います”

自分の言葉で伝えたい…!

“[ひろたか]実家に帰った時、みんなが親にどうやって(仕事を)説明しているのかを聞きたい。親か友だちだったらおもしろいところとか自慢とか大変なところとか愚痴とかいろんな気持ちが入るんじゃないかな。その人にしか言えない言葉で話せるような”
“[ゴロ]ぼく、親向けのプレゼンを個人的に作ろうかなと思ったんですけど…でもかまパンがこういうことをやってます、と説明したとしても、ゴロがなんでそれやる必要があるの?って聞かれたら、ぼくじゃなくてもいいなみたいな。全部借りた言葉になってくるから、自分の言葉にするの難しいなと思ってたんですけど”
“[ひぐち]ゴロの仕事を親に伝える、だったら伝えやすい?”
“[ゴロ]そう…かもしれない、うん”

「それでいくと、どんな風になっていきますか」

伝える対象を、外部の人ではなく身近な人にしてみたらどうだろう。

“[ひろたか]親とか友だちが来る「参観日」みたいな感じ…ほんとに親とか来たらおもしろいですね”
“[真鍋]「参観」っていいなー。親を集めたらおもしろいだろうねー、全員の!超おもしろいかも”

「参観」いい!!

オープンスクール、オープンウィーク、前夜祭ならぬ全野菜(ぜんやさい)、収穫祭、団結式、文化祭、ライブ、農業ダンス、米食べさせたい〜!と、出てくる出てくるアイディアが。

「世界中から人が集まる参観日になるとおもしろいね〜」

“[くっちー]フードハブ参観日っていう言葉があれば、委員の意図とか価値観の共有もそこに集約されている気がするから、前段階の説明の必要がなくなった気がする”
“[たね]今日最初にボードと紙と絵が出てきて「描く」モードになる感じがあったのがよかったなぁと思うので…(準備していた)スライド、捨てましょう”
“[ダイスケ]練習したのに………(泣)”

会議のリハーサル。泣きつつ楽しそう…!

「構造をシンプルにして、みんなに自由度がある状態。みんなが嫌だったら嫌、変えたかったら変える、そんな状態にしてからみんなに投げる。みんながワクワクするようなものを目指す。委員はみんなが出してくれたものについていく」

みんなによく見える、伝わる書き方も教えていただきました。

マーキーさん、ありがとうございました。

【委員がみんなについていく】を心に留めて。…さて、わたしたちはここからが本番です。

18回目の「みんなでつくる全体会議」

前半30分は浅羽による勤怠管理に関する共有。その後、フードハブ参観日の提案とアイディア募集の時間になりました。

  1. ペアトーク「フードハブの仕事を相手に伝える」
  2. グループトーク「参観日、どんなのがいい?」

マーキーと一緒に作戦を練った「紙芝居型台詞」と、前回のミーティングから使っている「手書き議事録」で進めることにしました。

今回は、床に並べた模造紙に、みんなから出された意見をどんどん書き込んでいくスタイル

突然ですが…Food Hub 参観日しませんか!!

なんで?

自分のコトバで自分のしごとを伝えたいから!!
(webに載ってるコトバだと、借りものじゃね?)

伝え…タイ(鯛)!!

みんな、実家に帰った時、自分のしごとを何て伝えてる?実家で身近な人に伝える時の感じを聞きたいんだよねー。

ペアでやってみよう

実家に帰ったつもりで役割トーク。親、親戚、友人に「自分のしごと」を伝えます。

どうだった?をみんなでシェア。

・場面や人を設定し過ぎない方が自分のコトバが出てくる。
・フードハブとは?を話そうとすると時間がかかる。
・インタビュアーがいると、話しやすい。
・仲のいい人ほど、普段はしごとの話をしないかもしれない。
・自分の子どもにしごとを伝えたい。大切な人に伝えるためだったら準備できるかも。
・店に立っていると、毎日がプレゼンしているような感じ。

参観日、どんなのがいい?

続いて、3〜4人グループをつくり、“参観日” の案や意見を出し合いました。

・住んでいる家の周りの人も呼びたい。
・「かま屋通信」の体験版かな。

・自分の親には案内が雑になりそう。
・1週間、いつでもいいよという期間を設定する。

・フェス形式でタイムスケジュールを組むといいかも。
・来る人とメンバーの個性の掛け算ができるので、お店に来てもらえるきっかけになるかも。

・1週間程度の期間を設けて好きな時に来てもらえるといいな。
・いつもの姿を見てもらいながら伝えられるといい。

・伝えたい人が、伝えたい方法で伝える。
・しごとバーみたいな感じでやってみたい。

どうだった?をみんなでシェア。

メンバーの振り返り

  • 参観日という具体的な目標・目的があり、話の進行等イメージしやすかった。
  • フェス(文化祭)という言葉にグッときた。
  • 自分のシゴトを語る、フードハブを語るってまだまだ難しいとは思いつつ、いいキッカケになった。
  • 考えや仕事、やっている意味を自分の中で整理する場になりそう。
  • 初めは一人ひとりがプレゼンをしていく事には抵抗があった。それぞれ違った説明の仕方でフードハブの事を伝える事であれば私でも出来ると思い、とても楽しいと思った。
  • 進行形のフードハブのことを説明しようとすると都度変わるので、自分の中でも見え方や考え方が進行形だと思った。
  • “自分のことば” “自分の仕事” について、今は “思い” とは別の仕事が多いので、そこを深める、自分で作っていくことは考えづらかった。
  • 参観日の対象者を公募してもおもしろそうだと思った。
  • 形はなんでも良いからやってみたらよいと思った。
  • フードハブの活動は、農業や食のことだけではなく、今の自然環境問題や食料自給率、少子高齢化、エネルギーなど、もとをたどれば様々な分野とのつながりがあり、聞いてくれる人のどこかに必ずつながっているんじゃないかと思う。未来の話をできたら良いなーと思った。
  • 自分で自分の仕事(ハウス)を案内したいと強く思う。
  • ひとつのテーマに全員で向き合えているのは良いなと思った。
  • グループワークではなく、全員で丸くなる形で初めて対話ができた感じがあった。
  • いつもの委員ミーティングの感じを全体でやっているような感じがした。

小さな山に登れた感じはあるけれど、目的地は今日より高い山。今は、見えない頂上を見上げている感じになるのかな。「さ、登るぞ!」とググッと上がった熱量。ペース配分しながら、歩き始めたいと思います。

次回につづく。

この日誌を書いた人

樋口明日香

食育係
樋口明日香 (ひぐち あすか)

食育係/白崎茶会認定パン先生。徳島市出身。 神奈川県で小学校教員として働いたあと2016年に地元徳島に戻り、フードハブに出会う。保育園から高校までの子どもたちの食と農の取り組みにかかわりながら「みんなでつくる地産地食」を模索中。一番好きな食べものは、みそ汁。

その他の活動

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