地域の方と深くかかわる第一歩、カミヤマメイト

つくる神山の味

今回は、フードハブのオリジナル商品、カミヤマメイトをご紹介したいと思います!

アメリカのショートブレッドを参考に、〝食の番頭〟細井が考案した焼菓子です。生地は、小麦粉、米粉、米ぬか、米油、豆乳をベースに、神山の季節の味を練り込みます。素朴な味わいと、米ぬかのプチプチした食感が特徴で、腹もちが良く、農作業や仕事の合間にもお勧めです!

製造は下分の加工場で生活改善グループのお母さん達と一緒に行っています。私がカミヤマメイトの製造に携わる様になったのは、フードハブに入社して半年程経った頃でした。当時はかま屋で仕事をする事が多かったので、地域の方たちとの接点が欲しかったのと、試食したカミヤマメイトが美味しくて、私も作りたい!という想いから下分の加工場に足を運ぶようになりました。

下分の加工場には町の人が良く顔を出してくれたり、お母さん達の製造している商品を見る事が出来たり、かま屋にいる時とは違った人達との関りが持てる事が好きでした。そこから輪が広がり、顔と名前を覚えて頂いたり、神山弁を教えて頂いたり。私が神山に来て、地域の方と深く関わる第一歩がカミヤマメイトでした。

あれから2年半。今は私だけでは無く、フードハブの加工部門のアルバイトさんに入ってもらい、お母さん達と一緒に作業してもらっています。

ミキサーで生地を混ぜたら、お団子のように丸めて濡れ布巾をかけ、少し休ませます。

その後、手作りの木枠に入れて綿棒で生地を伸ばし、厚さを均等にしていきます。

1本づつ包丁でカットしたら鉄板の上に並べ、表面に模様を付けていきます。

こちらも手作りの木の棒で12ヶ所。リズムよく、表面に顔が出来てきます。

毎週同じ様に作っていても、出来上りはちょっとづつ違っていて、オーブンから出て来た時の表面の顔を見るのが、いつもとても楽しみです。個性豊かなカミヤマメイト達。

少し穴が曲がっていたり、間隔が狭かったり、手作りならではの不格好さが愛嬌のあるカミヤマメイト。しっかりと冷ましたら、袋詰めをし、ラベルを貼って完成です。

これからの季節は、バレンタイン商品として「ラブ♡メイト」を販売予定!定番のチョコチップとココア味の2種類が1度に楽しめる、季節限定商品になります。みなさま、ぜひお試し下さい!

加工部門は、神山の食文化を受け継ぐだけでは無く、フードハブの取り組みの中に地域の方達が参加しているという光景を、もっともっと作って行きたいと思っています。その最初の一歩がカミヤマメイトだったのでは無いかと思います。お母さん達の協力が無ければ、ここまで続けて来れなかった。また、一度退職しても、カミヤマメイトだけは作り続けたい!と言うメンバーの声も聞けなかったと思います。日々、継続できている事に、本当に感謝しています。今後、フードハブの活動と共にカミヤマメイトのファンも増えてくれたら嬉しいです!

この日誌を書いた人

中野公未

料理人/加工係
中野公未 (さとちゃん)

料理人/加工係 神奈川県出身。都心の居酒屋や定食屋を中心に働く。都会での生き方に疑問を抱き、移住を決意。神山の土地と人に引き寄せられフードハブへ。”今、ここ”でしか経験できない事を、楽しみながら吸収中。

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