ちえちゃんの あんな野菜、こんな野菜
「ヤーコン」(2019年12月号)

ちえちゃんのあんな野菜、こんな野菜つなぐ農園育てる

絵:大東千恵
絵:大東千恵

見た目はサツマイモ、食べるとナシのような味わいの野菜、ヤーコンをご存知でしょうか?

インカ帝国の昔から食べられていた南米のアンデス高地原産の根菜で(キク科・ごぼうの仲間です)1〜2mの草丈で大きく茂り、秋にひまわりに似た黄色い花を咲かせ、地下の塊根(イモ)を食用にします。日本に持ち込まれたのは1980年代でまだ一般的ではないですが、近年は健康効果がすごい!と注目されている野菜です!
ヤーコンは野菜の中で最高にフラクトオリゴ糖を含んでいます。この糖分は胃と小腸で分解されない性質をもつので、吸収されず血糖値をあげないとのこと。そして大腸にて善玉菌を増やして腸内環境を整える働きをします。また余分な脂質や糖の排出を促す水溶性の食物繊維も豊富で便秘解消にも◎で、糖尿病などの生活習慣病の予防に効果的。血管の老化を防ぐポリフェノールやミネラルなどの栄養分が豊富にもかかわらず、イモ類の中で最も低カロリー。100g当たり54kcalと、サツマイモの半分以下とダイエットにも朗報です。なんとも素晴らしい野菜ですが食べ過ぎ注意、胃への負担やお腹がゆるくなりやすいので、毎日少しずつがちょうど良いですよ。

ヤーコンは10〜12月に収穫される冬の野菜です。主な産地は北海道。各地で栽培されていますが流通量は少ないです。日本では食用としての用途が浅く、健康に対する効果から機能性食品と扱われることが多いようです。収穫したてはフラクトオリゴ糖の塊ですが甘みは弱く、収穫後1〜2ヶ月保存しているとオリゴ糖に分解されて甘みが増してきます。そのため掘り立てよりもしばらく置いた方が美味しいですよ。乾燥させないように新聞紙で包んで5〜10℃の冷暗所で保存がおすすめです。
でんぷんがほとんどないので芋のホクホク感がなく、シャキシャキとした食感。みずみずしく優しい甘さであることからも「畑の梨」とも呼ばれます。千切りや薄切りにして水に晒して、サラダや和え物の生食もよし、ヨーグルトにいれても効果的。さっと加熱して、きんぴらの炒め物や、揚げ物も美味しい。いつもの調理より砂糖が要らず、繊維質で満足感もある。なんとも万能な食材です。
また、ヤーコンの葉のお茶も健康にいいそうです。ヤーコンは丈夫で手間もかからず栽培しやすいですが、草丈が大きく茂るので十分なスペースが必要です。4〜5月に苗や種いもを植え付けて、夏に葉を利用してヤーコン茶作りもやってみて。そして冬はヤーコンのお料理を楽しむ。体を整えるお供にいかがでしょうか!

かま屋でも里山の会さんのヤーコンがお料理に使われています。私もこの春に神山のご近所さんから頂いたヤーコン種芋を育てて初収穫。継いで増やして、食べてもらえたらいいなと思っている野菜です。

この日誌を書いた人

大東 千恵

八百屋係/農園係
大東 千恵 (おおひがし ちえ)

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