リアルな食育現場 あゆハウスで
みんなでごはん!

神山のこと食育

みんなでチャパティをつくっているところ
みんなでチャパティをつくっているところ

こんにちは。食育係の樋口(城西高校神山校 社会人講師)です。

城西高校神山校では、今年度より県外から進学した生徒も在籍しています。神山町で暮らすことになった生徒たちの住まい(通称:あゆハウス)も整い、現在5名の生徒たちが暮らしています。

食事はハウスマスター(寮生活を支える大人たち)と一緒に自分たちでつくるスタイルなので、献立を考えるところから後片付けまでのサイクルを日々繰り返しています。週に一度は「かま屋」のごはんを食べる日もあって、フードハブのメンバーたちともすでに顔なじみになりつつあります。顔を合わせる機会が多いと「元気ー?」「どしたー」「調子どう?」なんてやりとりもできて、こちらも嬉しくなるものです。今回はフードハブメンバーも参加した「みんなでごはん」の様子をお伝えします。

料理長・細井とともに初めてあゆハウスを訪問したのは4月12日。入学して4日目の食卓でした。

この日、1泊2日の合宿を終えたばかりでヘトヘトだったはず…使い慣れない包丁の扱いに苦戦し、7名分の食材は切っても切っても終わらない(細井以外の大人たちはノータッチ)。

作業開始から2時間超かな…完成(歓声)!!

メニューはトマトパスタとサラダとスープ。合宿を経て、それぞれ口数が増えたと言っていました。

土日をはさんで4月15日。この日も細井が訪れカレーパーティーを開催(生徒たちに加えて大人8名が集まりました)。3月に神山校の2年生の調理実習で作ったものをあゆハウスver.で。チャパティ(神山小麦、塩、水でつくる薄焼きパン)はみんなで作りました!

ごはん、カミヤマカレー すだち鶏入り、神山小麦のチャパティ、アチャール(神山野菜のインド風浅漬け)。盛り付けも一手間かけました(気分が上がる!)。

食べて目の輝きが変わった生徒たち(大人も)。口数少なに食べる様子が「おいしい」を物語っているようで…。生徒はもちろんですが、大人もおかわりしていただきました。いい食べっぷりを目の前で見ながら「うれしいよねー」と細井。

リアルな食育現場、あゆハウス。細井と料理しながらルッコラを覚え、アチャールを知り、鶏肉がさばけるようになり、チャパティを焼く高校生…カッコいい!!

でも、さらにカッコいい高校生がいました!!かま屋でアルバイト中の鍛くん(HOPE/神山校3年生)。これまでデイブ(シェフ・イン・レジデンスで2018年2月〜2019年5月滞在:NY出身のシェフ)の横で料理に関する様々なことを学んでいる鍛くん。あゆハウスでごはんを一緒に作って後輩たちに振る舞ったと聞きました。この日振る舞ったメニューは、とんかつ&くるみ入りバルサミコサラダ(デイブ風)だったそう。

一瞬でなくなるほど大盛況だったようです。いいなぁ〜。食べた生徒たち、「その場で抱きつきたくなるくらいおいしかった!!」と言っていました。

これから「みんなでごはん」は定期的に開催される…かもしれません。まちで暮らす料理好きのみなさん!あゆハウスの高校生たちはいつでもおいしいごはんを待っています。機会があれば、あゆハウスで「みんなでごはん」しましょー!

この日誌を書いた人

樋口明日香

NPO法人まちの食農教育
樋口明日香 (ひぐち あすか)

前フードハブ 食育係。徳島市出身。神奈川県で小学校教員として働いたあと2016年からフードハブに参画。2022年3月より現職。まちの小・中学校、高校、高専の食と農の取り組みにかかわりながら「みんなでつくる学校食」を模索中。 https://shokuno-edu.org/

その他の活動

前へ次へ 閉じる