たくさんのご協力ありがとうございました!
☆☆さつまいもレスキュー☆☆

つくるつなぐ農園育てる食べる

野菜係の大東千恵です。
さつまいもを作りすぎました…在庫が1トン(1000kg)以上。
寒さで傷んでしまう前に、まだ美味しくいただけるうちに、食べてもらえたらうれしいです。

こちらはほんの一部…

さつまいもの収穫時期の秋は、町中の八百屋にさつまいもがあふれて、営業販売がなかなかうまくいきません。また、さつまいもは低温に弱いため5℃以下になると傷み、冷凍も向いていないようです。高い温度で管理できる貯蔵庫を持たないので、早めに売り切るか、加工してしまうか、の選択肢となります。

つなぐ農園のさつまいもの保存場所は、白桃農業長のお家。ビニールハウスの中でビニールシートでトンネルを作って寒さから守るようにしていますが、神山の朝晩の冷気は厳しくなるばかり。白桃家のみなさんが、さつまいもが日に日に傷んでしまうのを気にかけて、毛布やシートをかけてできるだけ保温に努め、干し芋を試作してくれて。

寒さに弱いため、ハウスの中での保管はもちろん、毛布+ブルーシートで守ります。

長年農業に関わるから対応できることや、食べものを活かす技術や知恵を教わる一方で、生産者である農業チームの対応が後手後手に遅れてしまったことを反省しています。

農業では、栽培してみないと分からないことがたくさんあります。営業販売が不十分であったこと、そのことを踏まえて作付量を調整すること。作付けの都合で、植え付けを遅らせると出荷時期も遅れて、いい状態で販売できる期間が短くなってしまいました。

土に還すことも、破格で売ることもできます。経営的には赤字になり、農業を持続することは難しくなります。一方で、野菜を作って売るだけではない、農業とつながっている日々の暮らしのあり方とそのバランスを考えさせられます。

私たちは「いまあるもの」をできるだけ活かすことに取り組みます。みんなに助けを求めると、チップスにしよう、さつまいもごはんを炊こう、パンにしよう…などなど、アイディアがたくさん生まれました。

1トンのさつまいも、レスキュー方法

今、私たちが考えているさつまいものレスキュー方法は7つあります。

  1. 直売所でレスキュー
  2. かま屋のごはんでレスキュー
  3. かまパンのパンでレスキュー
  4. ストアでレスキュー
  5. さつまいもチップス&ペーストでレスキュー
  6. 干し芋でレスキュー
  7. ECサイトで買ってレスキュー⇒たくさんの方々にご購入いただき、販売終了致しました。ご協力ありがとうございました。

 

ご飯になったり、パンやおやつになったり…。お近くの方はかま屋やかまパン&ストアで、いろいろな味わい方をお楽しみください!
遠くの方もECサイトで3種食べ比べパックも販売中です。

おいしく食べて支えるさつまいもレスキューに、ご協力お願いします!


1. 直売所でレスキュー

取引先さんに使ってもらうとともに。キョーエイの直売所「すきとく市」に出荷しています。


2、かま屋のごはんでレスキュー

さっそく、かま屋のご飯がさつまいもごはんになりました!数量限定で、おいもがたっぷり、黒ごま塩をふりかけると絶妙です。

美味しく食べてもらえるようにと、おかずも一層さつまいものバラエティに富んだメニューとなっています。店頭でもレシピをご用意しています。


3、かまパンのパンでレスキュー

メープルさつまいもローフ。季節のローフにさつまいもがたっぷり。
食材に向き合いながら、食材の変化にいち早く気づく、やまちゃん。さつまいもローフを毎日焼きながら、さつまいもの色や味が変化してきたことを、教えてくれます。「今年の紅はるかはとても甘くてメープルシロップいらずです!」「だんだん芋の傷みがでてきました!」日々、食材に向き合うからこその気づきを教えてくれます。


4、ストアでレスキュー

紅はるか・鳴門金時・安納芋の3種を作っていますが、まずは”紅はるか”が店頭に並びます。
お家での”おいもレシピ”もこれから順次増えていく予定。ぜひ活用してください!!


5、さつまいもチップス&ペーストでレスキュー

さつまいもチップスやさつまいもペーストにしよう!ありい商店さん(※)にご相談中です。つなぐ農園特製さつまいもチップス&ペーストが完成したら、またご報告しますね!
※特産のさつまいも(鳴門金時)を加工販売されている会社。かまパン&ストアでも、ありい商店さんのかりんとうやさつまいもチップスを販売中です!


6、干し芋でレスキュー

加工場のさとちゃんと、白桃じいちゃんばあちゃんが、試作した干し芋。

①茹でて干し芋

”くず芋”と呼ばれる、売り物にはならない小さなさつま芋も、白桃じいちゃん・ばあちゃんが拾いあつめ、干しいもにしてくれました。

鳴門金時は、いちばん鮮やかで美しい黄色になりますが、固い干し芋になるそうです。
安納芋は、水分が多いので干すのに時間はかかるけど、しっとり柔らかく仕上がります。
紅はるかは、その中間で、色が少しくすみますが、とても甘い。
美味しい干し芋を作るためには、ちょっとした手間や丁寧な工程と。それぞれの秘密のレシピがありました…!

②茹でずに干し芋

かまパン&ストアにお越しの際は要チェック◎

「白いも」と呼ばれる。さつまいもを茹でずに皮をむいて、1㎝ほどの厚さに切って、穴をあけて稲わらに通して。かまパンの軒下に干してあります。この昔ながらの干し芋は、さつまいもを収穫したタイミングに、くず芋で作ることが多いそうです。干して白色になったものは常温や冷蔵庫で保存し、戻して煮物に使います。日々の暮らしのなかに、食べものを大切にする知恵と技術があります。
試作を使いながら食べながら、どのうように使うのが良いか、話してゆこうと思います。


7、ECサイトで買ってレスキュー

⇒たくさんの方々にご購入いただき、販売終了致しました。ご協力ありがとうございました!

神山から遠くにお住いの方はECサイトからおいしくレスキューお願いします!
今年度のさつまいも、3種類をセットにしました。1本100〜150g程の重さの、Sサイズのさつまいものセットです。小さいのでそのまま蒸したり焼いたり、ちょっと一品に使ってみたり。食べくらべて、味の違いを楽しんでくださいね。

左から紅はるか、安納芋、鳴門金時(計4.5㎏)

【セット内容】

鳴門金時(2kg入)
徳島県の名産品。飽きのこないやさしい甘さに、ホクホクした食感。焼き芋やポテトサラダ、天ぷらなど、万能です。いつものお料理に使って、ほっこりしてくださいね。

紅はるか(2kg入)
「はるか」に甘いという名の通り、いちばん甘く仕上がりました!しっとりとホクホクの中間で、口当たりがなめらか。人気のさつまいもです。甘さをいかしたお料理やお菓子にどうぞ。ごろっと入っていると、いっそう美味しくと感じると思います。

安納芋(500g入)
栽培量が少ないため、少量の入数です。さつまいもの水分量が多く、しっとりなめらかクリーミー。オーブンなどで焼き芋にして水分を飛ばすと、美味しさが引き立ちます。ペースト状にしてポタージュや、お菓子のクリームにおすすめです。

ECサイトのページはこちら。(販売終了いたしました。ご協力ありがとうございました。)

 

更に更に、みんなのアイディア募集中!
たとえば芋焼酎製造!もう1ヶ月半早かったらできたのに…(日本酒に続いて、焼酎?!)

神山のさつまいもについて

さつまいもの産地は、温暖で砂地の地域です。神山町の、やや涼しく粘土質の土地でできるさつまいもは、本場の地域と味が違うように感じられるかもしれません。しかし、その地域の風土が食べ物を育むこと、それが地域ならではの味なのだ、ということを感じてもらえたらと思うのです。

おそらくどこの地域でも、特に小さな農家は、野菜をどう保存していくかという問題に当たります。作りやすいけど保存庫がない、調理・加工の仕方や美味しいレシピは分からないなど。この試行錯誤する取り組みを共有していくことで、農業と食べることに関わりをもつ機会になれば、そしてこれからにつなげていきたいと思っています。

 

この日誌を書いた人


nakaniwa@foodhub.co.jp ()

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