台風、イノシシ…
「神山の味2018」のお米づくりはトラブルだらけ。

日本酒プロジェクト

日本酒「神山の味2018」進んでます!
日本酒「神山の味2018」進んでます!

 農園係の渡邉です。今年は「神山の味2018」のお米を育てるところから担当していて、日本酒づくりまで。素材から製品になるまでを通して経験させてもらっています。その様子を紹介します。

お酒の元となるお米の品種は「日本晴」。近所のじいちゃんばあちゃんにこの名前を言うと皆育ててきたと言います。1970年から1978年まで日本で一番作付けされたお米で、神山の気候にも合っているお米ですね。>>こちら

 五月上旬に種籾をお湯で消毒。今年も昭和53年から現役の機械を使って籾まき。ビニールハウスの中でプールを作って苗を育てました。

日本晴の田植えは子供たちやsansanの辰濱さん、つなぐ公社の秋山さん、高田さんにもお手伝い頂きました。皆さんありがとうございました。田植え機が不調でご迷惑をおかけしました…子供たちが泥だらけで田んぼを走っている光景がとても良かったです。

日本晴を田植えした田んぼで駆け回る子どもたち。

 皆に植えてもらった日本晴はすくすく成長していきました。その田んぼには毎朝いろいろな鳥が集まっていて見回るのも楽しかったです。

 今年のお米は気候のせいか、いもち病が蔓延してました。しかし日本晴は強い!!病気の影響はほとんどなかったです。

 しかし…今年もトラブルだらけでした。

台風多すぎ!
強すぎ!
四国を通るルートでも出来てしまったのか同じルートで台風が通っていく。

次の台風が来る前に急いで稲刈りをしたのですが、焦るといい事ないですね。詰まって詰まってコンバインが途中で動かなくなってしまいました。明日台風が来るのに、もうどうしようもできない…白桃のシゲさんに無理言って稲刈りをお願いしました。

いつもお忙しいのにその日のうちにドババーッと稲を刈ってくれました。

 そして次の日の台風。動きがゆっくりな台風。川の水位が上がり氾濫。田んぼは川の中へ。次の日に現場を撮ってくれた方からの写真を見て青ざめました。

 紙一重の所でシゲさんに助けて頂きました。本当に危なかった。この時点で刈っていない田んぼは残り1ヶ所。台風で少し倒されましたが熟れるのを待って稲刈りをすることになりました。

 それから2週間ほど経ち、週末にでも稲刈りをと予定してたのですが、白桃さんから連絡が!


「猪入った!!」

 現場に行ってみると踏み倒されて刈る所などほとんど残っていない状況でした。

電柵をしていたのですが草が触れて漏電していてイノシシを止めることが出来なかった。管理を怠ったために7畝の田んぼは全滅。イノシシによる獣害は初めてでしたが、ものすごくショッキングな光景でした。

前日までとは全く別の光景が広がる田んぼ。

 幸いにも今年の日本酒を仕込む分は確保出来ていたので日本酒造りは続きますが、台風に獣害。自然相手の農業は本当に何が起こるかわかりません。

お米も確保し日本酒造りスタート。日本酒の仕込み方が山廃仕込みに変わりました。乳酸を添加しない方法で去年よりも仕込みに時間がかかります。

今回仕込むお米の量は全体で600㎏、まずは100㎏のお米で酒母というお酒のタネを造ります。その100㎏のお米の精米は神山のコイン精米で行いました。

コイン精米機で100kgを精米。

普段から食べているお米と何ら変わりなく、精米歩合90%。去年が80%だったのでさらにお米を残すことにしました。お水は今年もスキーランドの地下水です。仕込む量が去年よりも増えたので水の運搬も大変。杜氏さんもスキーランドの水がとても綺麗と言ってました。

去年無かった作業の酒母造りにも参加させて頂けて新鮮で楽しいです。

蒸米を冷ましながら混ぜているところ。(清家・店長候補)

どんな「酒母」が出来上がるのか、楽しみです。

今年の味の方向性を決める時に初めて飲んだ山廃をすごく気に入りました。酸味が強くクセがあるけど面白いお酒だと思います。どんなお酒になるのか楽しみです。

この日誌を書いた人

渡邉啓高

農園係(米・麦・果樹担当)
渡邉啓高 (ひろたか)

農園係/DIY係。神奈川県出身。ダンサー。新規就農者。2015年に神山に移住。自然と遊ぶ生活を楽しみながら日々を過ごす。農業はエンターテイメント。

その他の活動

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