日本酒「神山の味2018」始動!
年内に完成なるか?

日本酒プロジェクト神山の味

今年の日本酒づくり「神山の味2018」味決めの様子。
今年の日本酒づくり「神山の味2018」味決めの様子。

 こんにちは。料理長の細井です。
 昨年、支配人・真鍋と農業長・白桃の<日本酒作りたいね>という一言から始まった日本酒づくり。あれから早いもので1年が経とうとしていますが…。

今年もやります!神山の味2018!

ということで、出来上がるまでのあれこれを「かま屋通信」で皆さんにお伝えしていきたいと思います。

 2017年は、栄養士の浅羽(現在産休中)とともに取り組んだ酒づくり。浅羽も私もお酒を飲むことは大好きなのですが(笑)、仕込んだことなどもちろんなく、お米があること以外はすべて一から手探りの中、なじみの酒屋さん<おおさかや>の店主 大坂さんからアドバイスをいただきつつ、吉本醸造さんと共に初めてのお酒が出来上がりました。

「神山の味2017」仕込み

 4月に開催したお披露目会には、地元の方々もたくさん参加してくださり、顔見知りの方もそうでない方もお酒を通して皆が笑顔でその場を楽しまれている場を見た時に、やり切ったという達成感とようやく出来上がったという安堵感が入り混じる、得も言われぬ感情になったことは私自身、神山に関わっていく中でさまざまな事に活かされていると感じます。

2018年4月22日(日)かま屋前の芝生にて「初しぼり試飲会」を開催。

 フードハブに参画してから色々なことがありましたが、つくり手とつくり手をつなぎ、その土地のものを蘇らせ、永く土着していく様をできる限り見続けていきたいと改めて思いました。

たくさんの人たちで賑わった「初しぼり試飲会」の様子

今年の日本酒「神山の味2018」は…

 さて、今年のお酒づくりは昨年の経験を活かしながらより自然に近い方法でつくりたいなと考えています。主担当は、農業担当・渡邊とパン製造責任者・笹川、かま屋店長候補・清家の3名。普段は、農家・発酵・販売というそれぞれの立場からつくる日本酒は、よりフードハブらしいものになるのでは?と、今からワクワクしています。

今年の日本酒のお米「日本晴」の田植え準備。写真右:渡邉(農園係)

 今年醸造をお願いしたのは、池田町にある酒蔵<三芳菊酒造>さんです。1903年創業の歴史ある酒蔵で、蔵の前にある長屋門は文化財にも指定されている由緒ある酒蔵さんです。社長であり杜氏でもある、代表の馬宮さんとの初めての打ち合わせは8月下旬に行いました。

写真左から:清家(店長候補)・馬宮さん(三好菊酒造株式会社)・笹川(パン製造責任者)

 まずはお米の収穫時期から逆算し、販売可能な時期を相談すると、なんと年内には出来上がることが分かりました。私は若干興奮ぎみな中、ふと清家と笹川を見ると「それって絶対大変なんじゃ…。」という雰囲気に包まれています…(汗)。でも、年末年始にお家で神山のお酒を楽しんでいただけるそんなチャンスを逃すまいと、どしどし話は進んでいきます!となると、ここからはまあまあスピードを上げて動かねばなりません。

 お酒は、米・水・酵母があればつくれますが、醸造する前から販売に至るまで実にいろいろな過程を経てみなさんの手元へ届きます。私たちも、ただ単純にお米をお渡ししてつくってもらう、というスタンスではなく、麹造りから仕込みまで一連の工程に必ず参加し一緒につくり上げていくため、通常業務をこなしながら進めていくのはなかなか大変です。ですが、想いとして、私が味わった<得も言われぬ達成感と安堵感>をメンバーにも体感してほしい!を考えていたのです。馬宮社長も、私たちの意図をつかみつつ、つくり手としての視点からさまざまなアドバイスをしてくださり、仕上がりが楽しみで仕方ありません。

 すでにお米の引き渡しから、仕込みは始まっています。来月からは、主担当の3名により交代でレポートします。どうぞお楽しみに!

この日誌を書いた人

細井恵子

かま屋料理長
細井恵子 (ほそい)

東京都出身。カフェやレストランにて現場を経験後、DEAN & DELUCAの商品開発に携わる。保育所で給食を作っていた祖母の影響で料理人を志す。郷土料理に興味があり「神山の味」を実践すべくフードハブへ。とにかく美味しいものが大好きで、美味しいものの為ならどこへでも行きます。

その他の活動

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