続報!フードハブ・プロジェクトが 「グッドデザイン金賞」を受賞!

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先月に続いて嬉しいお知らせです。

2018年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」を受賞した フードハブ・プロジェクトが、このたび特別賞として「グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を受賞しました。

グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)とは:

社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から、グッドデザイン賞審査委員会が今年度もっとも優れていると評価したデザインに贈られる賞です。

4800件のエントリーの中から、先日の「グッドデザイン・ベスト100」選出、さらに今回の「グッドデザイン金賞」受賞と、本当に嬉しい結果となりました。2018年を代表するグッドデザインとして評価していただき、ありがとうございます!

※今回の賞は、株式会社フードハブ・プロジェクト、神山町役場、一般社団法人神山つなぐ公社、株式会社モノサス、の4社で受賞しています。

2018年度グッドデザイン賞の受賞発表サイトはこちら

緊張の「特別賞審査会」を経て、受賞へ!

特別賞選考にあたって実施されたのが、1010日の「特別賞審査会」。ベスト100受賞者がプレゼンテーションを行うという審査会です。今年は初の試みとして、一般のお客様も観覧する形での特別公開審査となりました。

プレゼンテーションの持ち時間は 4分。発表を担当するのは、フードハブ・プロジェクト支配人の真鍋です。4分間という短い時間で、どうすれば自分たちの想いをしっかりと伝えることができるのか普段はめったに緊張しない真鍋ですが、前日はほぼ眠れなかったとか。

特別審査会で発表したスライドの表紙。大緊張の4分間でした。

当日は一般のお客様も多数来られて静かな熱気に包まれるなか、神妙な面持ち(緊張のせい?)で登壇した真鍋。フードハブがどんな思いや考えのもと活動を行っているのか、熱くプレゼンテーションしました。

なかでも印象的だったのが、「食」というものの捉え方。

『「食」という物事を語る場合、大きくわけて、「生存の食」と「快楽の食」のふたつの相対するものごとがありますが、私たちフードハブが目指しているのは、その真ん中にある「日常の食」というものです。』

「日常の食」というキーワードに、会場の中でうなずく方もちらほらと。審査員の方からの鋭い質問にドキドキしつつも、時に笑いも起きながら無事に発表を終えました。

この日のプレゼンテーション、本人的には「もう一度やり直したい!」と反省点も多々だったようですが、後日事務局の方から連絡があり、10月31日からの受賞展の特別プログラムとして再びプレゼンをする機会もにいただきました。

金賞受賞とともに、さまざまな形で評価をいただき、本当に嬉しい限りです。

 

 

神山のメンバーも駆けつけて、お祝いしました

そして昨日、グッドデザイン賞の受賞祝賀会が東京で開催されました。真鍋をはじめ、デザイナーの石橋さん、そして神山からフードハブ・プロジェクト農業長の白桃、料理長の細井も駆けつけてくれました。

会場に入りきれないほど大勢の人で賑わう中、特別賞の発表です。

グッドデザイン金賞、フードハブ・プロジェクト!

チームを代表して、農業長の白桃さん、支配人の真鍋が壇上へ

壇上で表彰される姿を見ながら浮かぶのは、日々フードハブの活動を支えていただいている多くの方々の顔。徳島県神山町のみなさん、生産者のみなさん、現場をささえるメンバー達…どの要素が欠けても、今回の「グッドデザイン金賞」受賞という快挙は成し得なかったと思います。

あらためまして、ありがとうございます!

展示企画にもお越しください

受賞祝賀会と同日にスタートした 東京ミッドタウンでの「GOOD DESIGN Exhibition 2018」を始め、関西での企画展も控えています。みなさん、ぜひ足をお運びください。

いよいよ 11/4(日)まで!
「GOOD DESIGN Exhibition 2018」

http://www.g-mark.org/gde/2018/index.html

1031日から開催中の受賞展「GOOD DESIGN Exhibition 2018」。毎年20万人以上の人が来場するというビッグイベント、今年も連日多くの人で賑わっています。フードハブの展示エリアは、メイン会場 G1(ミッドタウンホール/ミッドタウン・イーストB1F)の、特別賞・ベスト100 受賞展エリア G-1 。会場を入ってスグ右手にあります、お見逃しなく!

展示の様子です、ぜひご来場ください!

 受賞展「GOOD DESIGN Exhibition 2018」
会期:2018年10月31日(水)〜 11月4日(日)11:00-20:00/会期中無休
会場:東京ミッドタウン各所
入場:1,000円(5日間有効)/大学生以下無料
URL:http://www.g-mark.org/gde/2018/index.html

関西で初の企画展です!
「GOOD DESIGN AWARD 神戸」(11/23〜12/24)

https://design.city.kobe.lg.jp/2018/10/gda-kobe/

こちらは関西でのイベント。神戸市のユネスコ・デザイン都市認定10年を記念して「GOOD DESIGN AWARD 神戸」が開催されます。グッドデザイン・ベスト100、ロングライフデザイン賞などが出展する予定です。

関西でグッドデザイン関連の展示が行われるのは初めてだそう。会期も1ヶ月ありますので、西日本方面の皆さま、ぜひお越しください!

企画展「GOOD DESIGN AWARD 神戸」
会期:2018年11月23日(金)〜 12月24日(月)
会場:神戸ファッション美術館
URL:https://design.city.kobe.lg.jp/2018/10/gda-kobe/

ということで、受賞の興奮も冷めやらぬまま、お伝えしてきました。

先月の「グッドデザインベスト・ベスト100」受賞から、様々なところでお祝いの声をいただいたり、メンバーの家族から喜びの声が届いたり、賞という形で評価いただいたことへの手応えを感じることが多々ありました。

もちろん、賞を獲ること自体が目的ではありませんが、自分事のように喜んで応援してくださる方々には、本当に感謝の気持ちで一杯です。みなさん、ありがとうございます!

12月には特別賞贈賞式も行われます。今回、グッドデザイン賞にエントリーするにいたった経緯や受賞への想いなど、またあらためてお伝えできればと思います。

<フードハブ・プロジェクト:受賞概要>

受賞対象名:
農業と食文化の地域内循環システム「フードハブ・プロジェクト」
(カテゴリー:地域・コミュニティづくり)

受賞企業:
株式会社 フードハブ・プロジェクト(徳島県)
神山町役場(徳島県)
一般社団法人神山つなぐ公社(徳島県)
株式会社モノサス(東京都)

プロデューサー:
・真鍋 太一(株式会社フードハブ・プロジェクト)

ディレクター:
・細井 恵子(株式会社フードハブ・プロジェクト)
・白桃 薫(一般社団法人神山つなぐ公社)

デザイナー:
・石橋 剛
・田瀬 理夫(プランタゴ)
・Landscape Products Co.,Ltd.
・島津 臣志(島津臣志建築設計事務所)

(左上から時計回りに)石橋剛さん、田瀬理夫さん、島津臣志さん、ランドスケーププロダクツ代表 中原慎一郎さん

概要:
フードハブ・プロジェクトは、「地産地食」を合い言葉に、地域の農と食を次の世代につないでいくための農業の会社です。人口約5500人の徳島県 神山町の産官学と地域が一体となって進めています。

老若男女、町に暮らす人を対象にした「育てる、つくる、食べる、つなぐ」という小さな食の循環システムを通して、新規就農者を受け入れ、農業を営み、育てた農産物を使った食堂・パン屋・食品店を運営、地元の食材で加工品を開発し、保小中高と連携した食育活動を行っています。

単なる農業や飲食業に留まらない、地域の農業問題の解決、食文化の継承、雇用創出、移住促進、コミュニティの活性、次世代教育など、幅広い範囲での地域社会の課題解決を担っています。

2018年度グッドデザイン賞の受賞発表サイトはこちら

 

追記:
私たちの活動は、何をデザインしているのか?

受賞式の次の日(11/1)に、『ベスト100プレゼンテーション & ミニトーク』で再びお話しさせていただく機会をいただきました。
そこで、会場でお話しするために支配人・真鍋が用意した草稿を、最後にご紹介します。

私たちの活動は、何をデザインしているのか、
ということを、審査を通してずっと自問自答し続けました。

今回、グッドデザインの審査の核にあったのは、
「美しいデザインへと昇華されているか」だそうです。

私たちは、食べ物というモノもデザインしているけど、活動全体としては、見えないコトのデザインでもある。その中で審査員のみなさんに「どう表現し、伝えるのか」をずっと悩み続けました。それは事前に結論だせよという話なんですが、出てこなかった(苦笑)。

一連の審査が終わり、改めて思ったのは、私たちが
デザインしているのは「美味しさ」じゃないかと。

「美味しい(おいしい)」という言葉は、「美(び)」と「味(あじ)」と書きます。

「味(あじ)」は、料理を舌で感じる味覚だけではなく、視覚・聴覚・嗅覚・触覚の五感を総動員して味わうこと。これは、料理人やパン職人による調理などの技術に加え、空間意匠なども含む「味わい」のデザイン。

そして「美(び)」は、料理の見た目や器、空間などの五感に訴えかける美に加え、今の時代だからこそ食べることに必要な「美しさ」のデザインです。

美しい棚田を守ること。
美しい食文化や暮らしをつなぐこと。
地域を美しいと、愛おしむ心を育むこと。

これが「地産地食」という合言葉を通じて、私たちが地域のみんなでデザインしようとしている「美味しい」です。

これが、たくさんの人の「美味しい」になるまで、軸をぶらさず地道に、でも変わらずスピード感をもって、みんなで活動していきます。

今後とも、応援のほど何卒よろしくお願いいたします!

この日誌を書いた人

いただきます編集部


いただきます編集部 (一番、食いしん坊です。)

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