2018年9月8日(土)
神領小学校2年生 「ミニトマトを育てよう」
④小学生と「地産地食」
神領小学校の2年生の畑「はなまる農園」では、この夏大量のミニトマトが収穫できました。
自分たちの手で混ぜた米ぬか肥料を土に入れ、大事に育てたミニトマトは…学校を飛び出して「かま屋」でお客さんたちに届けられ、「かまパン」でピザに変身!
きっとこの小さな体験の繰り返しが日常になっていくんだといううれしい「はじめの一歩」を、みなさんにもお伝えできればと思います。
子どもたちが夏休みに入ったある日、篠田先生(神領小2年生担任)が「はなまる農園」のミニトマトを収穫し、山盛り届けてくれました。
このミニトマトが、かまパン・野菜パン係の“やまちゃん”こと山田友美の手で「トマトとソーセージのピザ」に変身〜!
子どもたちが育てた野菜を加工して販売する、というのは一般的には難しいことかもしれません。けれど、すぐにでもそれが実現できるのは、かまパンの存在。かまパンでは「地域で採れた野菜を使ったパン」を日常的に作っているため、パン職人の持っている野菜パンのレパートリーも多く、どんな野菜でもすぐに対応してくれます。とても心強いチームです。
肥料をつくり、土を整え、苗を植えて育て、収穫して食べる。地域の人にも食べてもらい(販売)、お店で販売される(加工)。
篠田先生のアイディア、小学校の先生方のご協力と子どもたちのチャレンジ、そして地域のみなさんの応援があってモノゴトが動いていく状況を、とても、とても、うれしく眺めています。
食べものって、生きるためのエネルギー源であると同時に、とても社会的な役割も担っていることを改めて実感します。食べものを中心に、子どもたちが手を使い、まわりの大人がかかわり、地域に広がり、みんなで分けて、みんなで食べる。食べものとの関係性を育んでいく=「食育」の価値はこういう場面に宿っているんじゃないかとつくづく思うのです。
「地域で育てたものを、地域で食べる」=「地産地食」
畑の土づくりに使っている米ぬかや籾殻、稲藁は校内(神領小5年生)の資源を使ったもの。学校という小さなコミュニティで実現した「地産地食」は、Food Hub が目指している循環型の食育そのものです。
子どもたちにとって、これは特別なことではなく、「当たり前」になっていくのでしょう。子どもからおとなまで、学校から地域、さらには日本全国、世界へ…。そんなちょっと先の未来も想像してしまう…(!)取り組みになりました。
はじめの一歩なので、これが続いていくかどうかは分かりません。一方で、これをきっかけに、可能性はどんどん広がってくるんじゃないか、とも思っています。(…秋冬野菜を育てる1年生は、もう一歩踏み込んでやってみよう!という計画の最中)
子どもたちのまわりには「可能性」がたくさん!
つづく。
*これまでの「はなまる農園」の取り組みの様子*
①肥料づくり
②土づくり&苗植え
③お客さんに届けたよ!