神山でつなぐ・つながる 5年生の「お米プロジェクト」③神山の米作り

つなぐ授業レポート食育

小学校5年生の社会科の授業の様子です。

米作りの盛んな地域である新潟県の南魚沼市の米作りと、わたしたちが暮らす神山町の米作りをそれぞれ子どもたちが調べています。実際に米作りをしている人たちに詳しく聞いてみたいということで、農業長の白桃がこたえることになりました。

まずは、担任の田村先生と打ち合わせです。

左:田村先生(神領小5年生担任) 右:白桃(FHP農業長)

神山町の土地利用図を見ながら。

「神山」チームからの質問

この日は、「神山」の米づくりを調べているチームからの質問にこたえる時間でした。

あらかじめ子どもたちから届いた質問をもとに、白桃が丁寧にこたえました。

発表

「神山」「南魚沼」両チームがそれぞれの地域の「米づくり」について調べたことを伝え合う日。

田んぼの区画整理のことや、機械化、合鴨を使った米づくり、品種改良について「南魚沼」チームが発表し、続けて「神山」チームが発表していました。

子どもたちの伝えかたがとってもわかりやすくて、「ビフォー、アフター」とか「合鴨」の登場とか、機械と手作業の寸劇とか、見ているこちらもかなり楽しませてもらいました。

そのあとは「もっと聞きたい」とか「ここはどうなの?」という疑問を出し合い、解決していく時間。

ここで出てくる質問も、それに対するこたえも、子どもたちのこれまでの学習の様子が垣間見えていい時間。

最後に、白桃から「神山」の米づくりについて話しました。

(前回は「神山」チームの子どもたちだけしか伝えられていなかったのですが、今回は「南魚沼」チームを含めた5年生みんなに)

神山でよくみる風景といえば、田んぼの「仕切り」。

神山町では、山からおりてきた冷たい水が田んぼに届きます。

その冷たい水をそのまま田んぼに入れるのではなく、田んぼの端に仕切りを立てて水を巡らせ、水温をあげてから田んぼに水が入るような仕組みにしているのです。

これは、山のすぐそばにある神山町ならではの工夫だそう。

5年生の子どもたちには、どのように響いたでしょうか。

次週はいよいよ田植え。

発表で伝えていた「機械」と「手作業」の違いも、田植えで体験することができるでしょう〜。

つづく。

この日誌を書いた人

樋口明日香

NPO法人まちの食農教育
樋口明日香 (ひぐち あすか)

前フードハブ 食育係。徳島市出身。神奈川県で小学校教員として働いたあと2016年からフードハブに参画。2022年3月より現職。まちの小・中学校、高校、高専の食と農の取り組みにかかわりながら「みんなでつくる学校食」を模索中。 https://shokuno-edu.org/

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