ビーツ

ちえちゃんのあんな野菜、こんな野菜つなぐ農園育てる

赤カブのように見えるけれど、ゴツゴツしていて、ごろっとしていて土っぽい。切ると中身は、鮮やかな赤紫色でびっくりする。ロシア料理の赤いシチュー、ボルシチに使われている食材が「ビーツ」です。別名「砂糖大根・てん菜」と呼ばれ、ショ糖の成分を多く甘みたっぷり、お砂糖のてんさい糖の原料です。大根ではなくアカザ科のお野菜で、ほうれん草やスイスチャードの仲間です。ほうれん草の根が丸く大きくなったものを食べるイメージでしょうか。

このビーツ、食べる輸血と言われるほど栄養素が豊富で、貧血予防、整腸作用に便秘解消と、免疫力を高め体内を整えてくれます。

かま屋でも、ビーツ色がお皿を華やかにしてくれます。サラダにするとザクッとした食感、焼くとほくほくとして甘く、蒸すとしっとりとした仕上がりとなり、お料理の幅も広がります。スープやジュースにしてたっぷり食べると、ビーツから輸血されたようで、元気をもらえます。土っぽい風味に、寒さに当たりいっそう甘みが増した冬のビーツは、たいへん美味しいです。

大根やカブと同じ作付け・栽培方法なので育てやすく、種まきからビーツを楽しむのもいいですね。

稲刈りが始まる頃は、冬野菜の種を播き終え、苗を植える季節です。大根、かぶ、人参、キャベツ、白菜、ブロッコリー。寒くなると野菜もゆっくりと育つので、真夏に冬野菜をたくさん種まきしておきます。土が乾かないように水やりはたっぷりと、雨を待って苗を植えようなど、暑さの残る季節の、ちびっこの苗はとても気を使います。

ゴマ粒ほどの小さな種から、芽が出て根を張り、大きく育つ自然の不思議に、いつも感動します。

種を播き育てて収穫するよろこびから、料理して食べる楽しみまで、日々のうれしいことを、みんなで味わえたらよいですね。

ビーツとバゲットのパンサラダ

この日誌を書いた人


nakaniwa@foodhub.co.jp ()

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